対面で話せることのありがたさ

今日は体調が悪く、本当は在宅で仕事をしたかったのだが、妻が出勤しない日で、家事代行の人も来て家の中がバタバタするので、仕方なく出勤することに。

午前中は特任助教の三田さんがいらっしゃる日なので、対面で言語学習グループのミーティング。昼休みまでに終わるかなあと思っていたのだが、やはり色々話すことがあって10-13時半までたっぷり議論することができた。月1回の対面ミーティングというのは、やはりちょうどいいのかもしれない。

昼からは言語哲学勉強会。なんだかなぜかこの勉強会の担当になっている回に限って体調不良になっている気がするのだが、それが明らかになるのは次回12月の勉強会のときも体調が悪くなるかどうかではっきりする。今回は教科書第4章の演習問題を(アドバイザーの藤川さんも含め)全員で解く、というものなのだが、なんだかこの勉強会に出ていると「世の中には賢い人がたくさんいるのだなあ」という小学生並みの感想になる。やはりときどきは(共同研究も含めて)こういう機会がないとダメだなと思ったりする。

夕方は東小金井に移動して、学生と合流して農工大の古宮研究室を訪問。古宮さんが茨城大からこちらに異動されたと聞いて、一度遊びに行きたかったのだが、今回元々うちの研究室の研究生を希望していた留学生を、ビザなど色々事情があって古宮さんのところで受け入れてもらえることになったので、お礼も兼ねてお伺いすることにしたのであった。

この農工大の小金井キャンパスは以前首都大に着任した直後、古宮さん経由で小谷研の BBQ にお誘いいただいたときや大勉強会に参加させてもらったときぶりで、古宮さんの居室も建物は小谷研と同じということで、少し懐かしさを感じる(BBQ のときだったか定かではないが、学生室の中を少し見せてもらったことがあったのであった)。小谷先生も所沢から車で通勤されていると聞いて、そのとき教えてもらった構内の駐車場もそのままで、昔の記憶を思い出したりして感慨深い(オンラインで出歩いていないと、こういうことでも少し心動かされたりする)。あのころは「西東京に自然言語処理の研究拠点を作る」と意気込んでいて、8年経ってそのころやりたかったことは大体達成できたような気がしているのだが、研究室できて最初に色々な先生方から研究室運営を見せていただいたのはとても参考になったな、とありがたく思っている。(ちなみに合同合宿までさせてもらった)

学生と2人で古宮さんのお部屋と学生室を見学させてもらったが、学生そっちのけで思い出話をたくさんしたりしていた気がする。古宮さんとは修士の進学時期が同時だったようで(岡野原さんや萩原さん、ダヌシカさんたちが確か修士への進学が同じ学年。その後博士号を取得して、企業で活躍している人も多い)、もうみんな若手から少しずつ中堅どころになってきたんだなぁ、と思ったりする。自分もすでに科研費は若手という区分ではないし、そろそろ日本の自然言語処理分野にどういう貢献をしていくか、ということを考える時期なのであろう。

自然言語処理分野のほぼ同じ世代の研究者の人と直接話すのが2年ぶりくらいで(そういえば今年 overlast さんと1回だけリアルでお会いしたことがあったのを思い出したが)、楽しくてついつい1時間以上お話してしまったが、こういう風に話せるように少しずつなっていくのかな。自然言語処理には「第三の会」という若手以上シニア以下の人がゆるく所属する非公式組織があるのだが、会う人数が少ないなら、少しずつ対面で会うのも再開していった方がいいのでは(今は研究室など組織の一つ一つの単位が小さいので、外界と切り離されると厳しい組織も多い気がする)、と思ったりした。(学会のように大人数が一堂に会して、みたいなイベントはまだまだやらなくていいと思うけど)