日進月歩

最初に自分の PC を持ったのは大学1年のときで、自分でパーツを買ってきて組み立てたのと同時だったのだが、もうあれから4年以上経つ。

今日 GIGABYTEマザーボードを買ってきて箱を開けてびっくり。まず日本語の「PC自作マニュアル」という14ページからなる日本語の解説パンフレットが入っていて、ミリネジとインチネジの違いからなにから、小さい冊子ながらとんでもなく分かりやすく書いてある。至れり尽せりだな……。

昔はこんな冊子はなく、英語のユーザーズマニュアルだけが入っていて、そのマニュアルはといえばどのピンが何ボルトであるみたいなことばかり書いてあり、毒にも薬にもならないものであった。知り合いもいなかったので手探りで組み立てていったが、あのころこんな冊子があったらどんなに助けになったことか。例を挙げると、

Point
AGP スロットの接触はなかなかシビアで、わずかにカードが浮いているだけでも PC が動作しないことがあります。もし、電源を入れたときに「ピーピピー」という音がしたら、AGPビデオカードがしっかりと挿さっていない証拠。挿さっていると思っても、もう一度確認しましょう。

なんて書いてある。

こういうマニュアルがあれば、首を吊ろうかと思いながらケースごとパーツを全部担いで買ったお店まで動作を確認してもらいに行くこともなかっただろうに。自分の勉強だと思ったとはいえ、当時少ないバイトをして20万円貯めたお金を出して動かない箱を買ってしまったのかと考えた一晩はなかっただろうに、と感慨深い。とてもショックで本当に死のうかと思った。いや、死のうと思ったのではなく、正確には(画面が映らなくてピーピー鳴るだけだったので)指かなにかで自分の眼球をえぐり出そうかと思ったのだった(ああ怖い)。

ついでにもう一つ、詳細なマニュアルがついているのにも驚いたが、OEM 版とはいえ Norton Internet Security(英語版だけど)が添付されているのにもびっくりした。一応我が家はトレンドマイクロウイルスバスターを購入して代々使っている(以前兄がウイルスに感染したときトレンドマイクロのページにお世話になったため)のだが、普通におまけユーティリティとしてくっついているものなのか。メーカー製 PC を買ったときくらいしかバンドルされてないものだと思っていたので、寝耳に水であった。

昔の苦労はいったいなんだったんだろうと狐につままれた気がするが、便利な世の中になったものだ。