ポスターを見る経験を逃さずに

朝6時半からメール処理。最近まだ朝はそこまで寒くないので、起きようと思えば午前5時からでも起きられるはずなのだが、たまたま娘が泣いて起きるのでない限り、自然に目覚ましなしで起きられるのは6時前後なのである(しかし目覚ましを使わずこんな時間に起きているなんて、中学生から大学院生にかけての自分からすると信じがたいのだが、人間慣れると苦痛ではなくなるものである)。

午前中は B2 の後期1回目の授業(アルゴリズムとデータ構造の演習)なので、ガイダンスを行う。聴きにきているのは50人くらいだろうか? 選択必修の授業なのだが、B2 では履修できる専門科目が非常に少ないので、コースのほぼ全員が履修する、という授業である。自分の回は出席を取らない、資料はウェブで配布する、というスタイルなのだが、去年も一昨年も最後まで30人弱が残ったので、みんなちゃんと出ているようだ(まあ、そもそも3限は遅刻すると留年するという、超出席重視の必修科目があるので、安全のため2限から出ていた方がよい、という事情もある)。

昼休みに研究室インターンシップという研究室体験の演習の配属になった学部3年生4人に集まってもらい、後期の進め方についてオリエンテーションを行う。研究室メンバーは毎週進捗報告をする勉強会(研究グループ)が1つあり、それと研究会(全体ゼミ)は必ず参加することになっているので、今年はそれを踏襲して、学部3年生にも研究体験をしてもらおうと思っている。とはいえ、研究テーマから考えるのはさすがに難しいので、研究テーマと進め方は与えて、あとは手を動かせばできる、というような形でお膳立てしてあげることを考えている。これで研究がおもしろいと思うかどうかは不明だが、少なくとも研究にどういう困難が待ち受けているか、というのは体験できるだろう(予想外に問題が発覚したり、逆にそれが次の研究ネタになったり)、と思うのである。

それに連動して、学部3年生の参加する勉強会の時間を決めるために時間割を調査したのだが、みんな結構授業を取っているようで、調整に難航する。例年学部3年生といえば3年前期まででほとんどの単位を取り終えて、後期にはバイトをしたりなんだり、思い思いに過ごすようなのだが、今年は割と後期の授業も出るらしい。実はB3後期には専門的に重要な科目がたくさんあるため、大学院に進学する人はちゃんとB3後期の授業を取ってほしいと思っていたので、この変化は歓迎なのであるが、B3後期は負荷をかけても大丈夫、という目論見が外れてしまったので、ちょっと軌道修正が必要かも……。

午後はポスターの発表練習なのだが、最近研究室内でちょっとこれは、というポスターを立て続けに見たので危機感を覚える(世の中に出る前に直してもらったけど)。

研究紹介のポスターは、口頭発表のスライドほど日常的に見かけることがないので、見やすいポスターというのがどういうものか知らないのかもしれないが、高校の文化祭みたいなポスターを作る人ほど、学内の他研究室の公開期末評価(研究ポスター)を見にいっていなかったりするので、ただでさえ見る機会が少ないのだから、ちゃんと見に行ってもらう必要があるのかもしれない。内部進学の人は卒論発表会でポスター発表したり言語処理学会NLP 若手の会で見たりするのでいいのだが、外部進学の人はそもそも研究のポスターをほとんど見ていない可能性があるのである(ちなみに、学内のポスターは、ほとんどの人が割とクオリティは高い)。