論文を公開するのが博士号

朝6時半からメール処理。1日1時間程度では全然メール処理が追いつかない。

午前中は大学院教務委員会。学内の会議は基本的に月に1回開催されるので、委員会の数だけ毎月1時間強拘束されることになる。今出ている会議はコース会議、教授会、大学院教務委員会、教育改革委員会、国際副専攻委員会、の5つなので、月8時間ほど会議に出ていることになる。全仕事時間の5%程度なので、まだ少ない方だと思うが……。

そういえば、昨年度から博士論文の PDF の公開が原則義務付けられたのだが、公開に同意しない場合どうなるか? というのが問題で、いろいろ議論がある。しかし調べてみると、そもそも昔から(修士論文卒業論文と違い)博士論文は公開することが前提で、公開に同意しない場合は博士号が授与されないようなので、博士号をもらっておきながら公表しない、ということは不可能で、単に公表の時期を延ばすことができる、というだけのようである(というわけで、永遠に延ばすというのは意味的におかしい、ということになる)。NAIST は義務付けられる前から PDF で全文公開していたが、首都大も(修士論文も含めて)どんどん公開したらよいと思う。

昼過ぎ、原稿の添削。英文校正に出すタイムラグを考えると、もうほとんど直せないのであるが、意味の通らない英文が残っていると、それはもはや文法チェックではないので、ひたすら意味の通るように修正。東大でも日本語で書いた論文を国際誌に投稿しようとして頑張って自分で英語に翻訳したら、英文校正会社から「機械翻訳で翻訳された原稿の校正はできません」と断られた、という笑うに笑えない話を聞いたのだが、英語力によっては(というか、そういう原稿は日本語の文章を読んでも理解不能な場合が往々にしてあるが)そう言われても仕方ない可能性があるのである。

午後は立川の統計数理研究所に移動して研究に関するミーティング。公開シンポジウムなどで年に1回くらい来てはいるのだが、研究員の居室に来るのは初めて。首都大の教員(教授・准教授)室とほとんど変わらない広さであるが、建物が新しいということと、会議室がたくさんあったりするのとで、かなりゆったりしている印象。特に今うちの研究室は学生室が手狭で、ゼミ室もないので、うらやましい。