みんな段々研究できるようになっていく

午前中、ひたすらメール処理。毎日1-2時間メール処理にとられている。電車通勤で坐って通勤できれば電車の中でもメール処理できるのだが、JR中央線は8時台以降の豊田止まりの各停でないとほとんど坐れないことが分かり、それなら車通勤でいいか、と現在の形に落ち着いたのである。通勤途中華麗にカフェで仕事してから大学に来る、というスタイルに憧れていたのだが、日野のドライブスルーのスターバックスは通勤方向と逆向きの道路に面しているので入りにくいし、8時半を過ぎないと通学する生徒・学生が道路にいて怖いので、結局最近は「あまちゃん」を見てちょっと一息ついてから出勤する、というスタイルが定着しつつあり、カフェに寄っているとすぐ昼になってしまうので、なかなか行く勇気がないのであった。

昼からはプログラミングチュートリアル。今回はトピックモデルの演習と、句構造解析の解説。トピックモデルは LDA をギブスサンプリングで実装する、という課題で、みんなできるかな? と思ったが、研究室の全員ちゃんと書いてきていて、ほとんどの人は1-2カ所バグがあって動いていなかったが、それらを直すと全員きちんと動作させることができた。すばらしい。自分自身 LDA を使ったことはあれ、自分で書いたのは初めてだったのだが……。

間違えやすかったのはやはり Python の range(a,b) で終端が含まれるかどうかで、b は含まれないのだが、一方整数値の乱数を返す random.randint(a,b) は b を含むので、混乱しやすかったようである。(あとはファイルから読み込んだあと strip していなくて最後の単語に改行文字がくっついていたり、というおなじみの FAQ もある) 自分のように変数名を typo していた人はいなかった (汗) みんなほとんど C 言語しかやってきていないということであったが、すぐ Python にも慣れ、さすがだなという感じ。

午後は hiromi-o さんの原稿を読んで、スライドを見ながら Skype ミーティング。話すといろいろクリアになってきてよい (逆に言うと、話さないでメールのやりとりだと、疑問点を解消したり、あるいは方向性を決定したりするのはなかなか難しい)。もう少し余裕があれば月1くらいで奈良に行ければよかったのだが、授業が火曜日に入っているせいか、全く余裕がなく、奈良に行かれず申し訳ない限りである。後期には授業があるのが水曜日で、しかも前半の8回でおしまいなので、少なくとも1回は行けるのではないか、と思っているのだが……(しかし一般的に年度末は卒論等で忙しい時期でもある)。

夕方は2時間ほど学生に1:1で研究テーマの紹介。先週話した内容ではあるのだが、どれをするか考えるためにもう一度全部聞きたい、というので再度説明する。興味のあるところだけでなく、全部説明するんだったら、先週休んだ人も1人いたから、時間を調節して2回目を開催すればよかったかな。今年失敗したなと思うのは、事前に研究テーマの説明を配布しないで当日配布したことで、事前に渡していたら説明する前に見ることができて、もう少し概要が分かりやすいんじゃなかったかな、というところである。来年は気をつけよう。

夜に来週投稿予定の国際会議原稿の添削。といってもほとんど完成版なので、少し疑似コードにコメントを入れたりするだけで、メールの返事のほうが長くなってしまった。博士後期課程の学生ともなると、細かい研究のやり方については手取り足取りという感じではなく、それよりはもっと大きな方向性をどうするかとか、将来どうするかとか、そういうところについて話すことのほうが多いような気がする。実際具体的に実験を進めたりする能力はみんなある一方、修士までと違って博士は近くに同じような境遇の人が少ないので、少し先輩で同じようなプロセスを辿ってきた人のほうが相談に乗れることも多く、少しのきっかけでもよいので情報が得られれば大きく道が広がることもあるので、できるかぎり自分もそういうガイドができたらなと思っているのである。