計画書書いてもらってチェックする

朝6時に起きて2時間ほど論文誌の編集委員の仕事とメール処理。研究者的にはまず論文を読むフェーズ、論文を書く(査読を受ける)フェーズ、査読をする(他人の論文を読む)フェーズ、そして査読を依頼するフェーズ、そして最後は査読結果をまとめる(採否を決める)フェーズがあるのだが、自分はいま「査読を依頼する」というフェーズの仕事が多い。そして、どのフェーズも最初の数回はとても大きな学びがあるのだが、それを過ぎるとほとんど大変さだけが残る(が、次から次に来る)ので、なんとかこなしている状況。

午前中は情報科学科の実験運営委員会(前やったのは情報通信システムコースの実験運営委員会)。情報科学科と情報通信システムコースとそれぞれで実験運営委員会をやらないといけないので、管理の手間が2倍(汗)学部再編の時期は仕方ないし、助教の方々が一番大変だし、これを乗り越えれば情報通信システムコース時代と比較すると何倍もよくなるはずなので、ここが頑張りどころである。

午後は博士前期課程の受験希望者の見学(前回来てくれたときは授業期間でなく、学生がいなかったので、2回目)。これでようやくどういう雰囲気か見てもらうことができた。以前は割とまず研究室見学をしてもらっていて、大学院入試説明会を含めると毎年20人くらいは研究室を見てもらっていたのだが、今年から出願時点で絞り込まないといけなくなったので、まずメールベースでやり取りしてから研究室見学をしてもらうことに変えたのである。基本的には他大学でもいい(他研究室でもいい)という人はお断りするという方針は変わらず、さらに研究計画書を出してもらって自然言語処理に対する本気度をチェックすることにした。

これまで研究計画書はほとんど重視していなかったのだが、しっかり読むとちゃんと読み書きできる人とそうでない人は明らかに分かるし、まずこの段階でアカデミックな文章が読み書きできそうにない人は(一見英語、数学、プログラミング力が高そうに見えても)断ったほうがいいと思うようになった。あと、副産物として、意欲をアピールする人に対して、どれくらい研究計画書に時間を費やしてくれるかも測ることができるので(研究計画書に時間を使ってくれない場合、入学してからも研究に時間を使わないことが推測できる)、これまで研究計画書をちゃんと活用していなかったのはもったいなかったな、と思ったりした。

夕方は国語研に移動して共同研究のミーティング。これまで実験を担当していた学生が博士後期課程に進学し、社会人博士になったため、今後どのように進めればいいか、という話をしたりする。自分も昨年度はお迎えをしていなかったので夕方の時間でも割と議論に参加できたのだが、今年度はお迎えがあるのであまり遅い時間までミーティングに参加できないという問題もあり、それぞれのキャリアの中で研究を続けていくのは難しいところも多々ある。うまく引き継げるとよいのだけど……。