研究は勉強会で始めよう

通勤電車の中で言語処理学会年次大会の原稿の添削。先日、通勤電車で仕事できますか?!と驚かれたのだが、片道30分くらい座れるので、MacBook で何かできるのである。これまでは通勤時間は Twitter と日記執筆くらいしかしていなかったが、12月に入ってからは、仕事しかしていない(ので、日記の更新が全く追いつかなくなってしまった)。インターネットにはあまり繋がないので、むしろ集中して作業ができるという利点がある。(画面が小さいのが欠点)

午前中は情報抽出勉強会の進捗報告。4人だと1時間半かからずに終わるので、かかる時間は1人15〜20分なのかなと思う(進捗報告で研究の基礎知識についても話すので、減らすと多分教育的な影響が出る)。来年は人数がさらに増えるので、1人標準15分、20分で一度打ち切り、というのをちゃんとルールにしたほうがいいのかも(たくさん時間を使う人が前にいると、後ろの報告順の人に影響が出てしまう)。

昼は2回目の研究室公開。学生にも研究(室)紹介をお願いしていて、特に内容はコントロールしていないのだが、2人とも「勉強は最初忙しいけど楽しい」という話をしてくれて、お願いしてよかった。教員がいくら「楽しい」と言っても説得力ないので(汗)うちの研究室、勉強が好きな人には自信を持ってお勧めできる研究室である。研究をスタートするまでにかなり詰め込みで勉強するし、研究のフェーズになっても自らしっかりサーベイをすることを求める(卒業した先輩からテーマが引き継がれたりはしない)ので、かなり勉強のウェイトが高いと思う。

午後は深層学習勉強会。これだけの人数でずっと(去年の秋から毎週)自然言語処理におぇる深層学習に特化した勉強会をしている研究室は日本ではそんなにないのではないかと思うが、まだ対外発表は査読付き国際会議が1件に留まるので、大手を振って「深層学習の研究をしている」とは言いにくい。いま実験をしている人たちの研究が、来年度にはそれぞれ国際会議で発表できると思うので、本格的に研究グループとして定着するのは来年度以降かなと思う。

NAIST 松本研にいたとき、なんで研究グループが「勉強会」と呼ばれているのか疑問に思っていて、外に出たら「研究会」という名前にしようかと思っていたのだが、実際研究室を始めてみると勉強と研究の区別は難しいことが分かり(教育と研究の区別も難しい。学生と研究していない人は、授業だけが教育だと思うようだが……)、「勉強会」のままになったのである。

夕方は2時間ほどひたすらメール処理したら時間切れ。全然追いついていない……。