36歳からの再出発

奈良県知事選と県議員選に投票。奈良の隣の三重県では36歳の最年少知事が誕生したとか、大阪では大阪都構想を掲げる大阪維新の会が第一党になるとか、なにやら動きがありそうな感じだが、奈良県知事は結局現知事の再選か〜。去年の学長通信にもあったように、

もともと、本プロジェクトは県の公的な強い要請によるものであった。プロジェクトの主眼は、関東地区の大学を巻き込み、本学との共同研究を本学即ち高山地区で実施し、一つの研究拠点を作ることであった。それが今後の高山地区開発の基点になり得るというのが県の発想であった。こうした県の要請を基礎に、本学としては、3つの研究科それぞれで、いくつかの関東地区の私立大学に研究連携を申し入れ、これまで研究計画を作ってきた。それを今の時点で突然、一方的に中止すると言われたことは極めて遺憾であり、困惑しており、また、怒りを感じていると言わざるを得ない。特に、大学連携の研究計画づくりに努力してきた教員や職員の怒りと奈良県に対する不信感は強いものがある。
(中略)
大学としては10月20日に、急遽各プロジェクトの担当者を集め、県からの通告の内容など現状を報告し、それぞれのプロジェクトの状況を聞いた。その結果、研究がいつでも始められるよう、採用予定者についても、準備が進んでおり、現時点での中止は、そうした研究者の将来問題でもあるという意見が多かった。また、この話を聞いた連携先の大学では、奈良県や、本学に対する評価はすでにガタ落ちになっているとのことであった。
本学は、この20年間、新しい大学院大学として色々な努力を積み重ね、幸い、すこしずつ認知度も上がり、優れた大学院大学として評価されるようになってきた。また、そのなかで、奈良県生駒市などの地元にも一定の貢献をし、けいはんな学研都市の重要な一員として、その発展に貢献してきた。しかし、今回のプロジェクトの急な中止は、大学の信用を落とすばかりではなく、そのために努力してきた優れた研究者の信用の失墜ももたらしている。

ということで、奈良先端大がないがしろにされることがないといいのだけど……(南部振興したいようなので、北部にある奈良先端大はあまり念頭にないのかもしれないが)

36歳というと、NAIST図書館で借りた男女共同参画室の「女36歳からでもキャリアは作れる」

女36歳からでもキャリアは作れる

女36歳からでもキャリアは作れる

を読んだが、これもすごい。子ども2人つれて、夫の海外赴任についてコスタリカに行ったら、夫が現地女性と浮気で家庭崩壊。そして3人目を産んで帰国したら夫が失踪。女手ひとつで仕事を再開し、紆余曲折を経て55歳で大学教授に。波瀾万丈の生活だが、36歳から再就職でこんな人生が待っている、というのは人生分からないものである。

そういえば図書館に行ったら教員推薦図書として松本先生の推薦図書が置いてあったのだが、新渡戸稲造の「武士道」(矢内原忠雄訳だったのか)

武士道 (岩波文庫 青118-1)

武士道 (岩波文庫 青118-1)

とピンカーの「人間の本性を考える」
人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)

人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)

を推薦されていた。ちなみに自分は「銃・病原菌・鉄」を推薦しておいたが、松本先生のチョイスのほうが一枚上手だった。専門の本を推薦している先生もいるのだが、図書館は分野外の人が来るところだから、分野外の人でも楽しめる本を推薦したいと思う。

夕方、押熊にあるゆららの湯 押熊店に行ってみた。NAISTから車で15分ほど。NAISTも4月でかれこれ7年目になるが、大学近くのスーパー銭湯に行くのは初めて (ちなみに天然の温泉である)。土日の利用料は1人700円とけっこう高いが、天気もよくて快適。1時間半堪能する。ようやく腰も全く違和感なくなったので、ときどきはこういうところにきて血行をよくしてメンテナンスしたほうがいいな〜