世界の言語

朝エントリを書いたのにインターネット接続が切れて内容が失われてしまった……(復活できないようだ)。ま、気を取り直して書く。

世界の言語入門 (講談社現代新書)

世界の言語入門 (講談社現代新書)

を読む。世界の言語入門とあるが、要は語学教師(元スラブ系の言語の研究者)の著者が自分の好きな言語について散漫に書いたエッセイ。ちょっと言語学系の研究しようかと思ってしまったくらいの言語マニアにはおもしろく読めると思うが、そうでない人にとってはかなりドン引きの内容だと思う(もしくは鼻につく書き方をしている)。世界の言語についてそれがどういう文法でどういう人が話していて、みたいな内容がよければ

言語世界地図 (新潮新書)

言語世界地図 (新潮新書)

をお薦めする。こちらはしっかり書かれていて読みやすい(町田健にしてはあまり特徴のない文体だが、本当に本人が書いたのだろうか……?)。逆に言うと、百科事典から抜き出してきたような内容しか書かれておらず、誰が書いても似たような内容になる、世界中の言語のさわりを書いている、ということ。前者のほうが人間っぽくていいという人もいれば、そんな著者が読めない言語の絵本マニアだとか延々繰り返し繰り返し書かれるのはうざいという人もいるだろうし、両方買ってもいい人は両方買ってみるとよい。(どちらか1冊と言われたら後者かな)

あと今日は

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

を借りられたのでこちらも読んでみたが、これは「1時間で読めるよ」と言われたとおり昼休みの時間で読めたのだが、かなり中身薄い……。Amazon 書評はなぜか誉めているコメントが多い(したとえば2行のコメントまでが「役に立った」とされている)が、なぜ? 404 Blog not found 流の書評をすれば、これが新書版で新書の値段だったら売れるだろうが、普通の本の体裁で普通の本の値段だったら普通の本より悪いと思う。せめて一般書籍として出すんだからポイントポイント強調するところ「弾言」は1ページ1つにしてページ上部に持ってくるとかなんだとか、(よく分からないけど)ちゃんと編集するべきだと思うし、なんか単にだらだら書いたものを単に印刷しただけのように思える。紙には紙媒体なりのいいところも悪いところもあるし、それを利用しないのは、著者のせいではないかもしれないが、少なくとも編集の怠慢である。

一つおもしろいたとえだなと思ったのは、業界のアウトプットが個々の企業のアウトプットの和(Σ)になる業界と、逆に業界のアウトプットはその業界のトップ企業のアウトプット(max)になる業界とある(Winner takes all)、という対比だが、最近は後者のが目につくようになってきたのかなぁ。