先日のエジプト語の話に触発されて NAIST 図書館で「古代エジプトを発掘する」を借りてきて
- 作者: 高宮いづみ
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1999/04/20
- メディア: 新書
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エジプト学で思い出したが、吉村作治さん、確か学芸大附属高校を出られていて、「東大実戦模試」なんかでは毎回成績優秀者のトップに載るくらいだったのに、なぜか本番を突破すること叶わず、駿台で2浪くらいして東大は断念して早稲田に進学し、最終的に日本におけるエジプト学の泰斗となられたことはみなさんご存知の通り。(と思ったら Wikipedia にも エピソードが書いてあった) 人生捨てる神あれば拾う神あり、うまく思うように行かなくても諦めないで挑戦し続ければ道が拓けることもある。
午後から研究会と国際会議の発表練習。トーク20分のところ、12分だとさすがにまずいか……。
最近少しずつプログラミングをやりたくなってきたので、「7つの言語 7つの世界」を読んでみた。(タイトルからは英語とか中国語とかの話かと思う向きもあるかもしれないが、プログラミング言語のお話である)
- 作者: Bruce A. Tate,まつもとゆきひろ,田和勝
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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という7つの言語。どの言語もまともに書いたことないので、参考にはなったが、やっぱりあまり詳しくない言語を含めて1人がまとめる、という構成には無理があるような。たとえば、Clojure の章なんか、Clojure の説明じゃなくてほとんど Common Lisp の説明だし、Prolog の章も、よく知らないで書いている感満載で (内容は悪くないのだが……)、読んでいて不安になるのである。
とはいえ、著者自身が (すでに知っていた Ruby 以外の) 言語を学んだ体験記、という意味では類書がないおもしろい本だと思うし、それぞれの言語の専門家にその言語の「心」をインタビューしているところとか、なるほどと得心が行くところもところどころある (たとえば「この言語を過去に戻って作り直せるとしたら、どこをどう作り直す?」といったようなことを、その言語の開発者に聞いたりとか)。この本、それぞれの言語を学ぶための本なのではなく (そういうのを求める人は個々の言語の本を繙くべし)、読み物として読むべき本なのだろう。