入学の前から知ってる人もいる

今日は在宅勤務日で、下の子を保育園に連れて行って午前中は原稿にコメントを、と思っていたのだが、保育園に下の子を連れて行って着替えを出したりしていると突然「お腹痛い」と言い出し、む、この雰囲気は吐くな、と思ったのだが、間に合わずに畳に嘔吐。即刻掃除をお願いし、こちらは受診と病児保育をお願いして、病院に連れて行く。

幸い病児保育の枠は空いていて、11時には在宅勤務がスタートできたが、病児保育さまさまである。上の子が小さい頃はまだなかったので、こういうときは仕事をキャンセルするか、実家に急遽お願いするか(既に出かけていることも多々)をよくしていた気がする。この病児保育ができたおかげで(あと在宅勤務のために出勤しなくていい日が多く、病児保育に連れて行っても午前中から仕事ができるため)、急な病気で実家に頼まないといけないのは年に1回あるかないかくらいに激減した(下の子が生まれてからこの2年間で、上の子と下の子を合わせて1回あったかなかったか分からないくらい)し、記憶している限り子どもたちの病気でミーティングの時間変更をお願いするのも年に1回ないような気がする。むしろ自分の体調不良(年に3-4回)でミーティングの時間変更または対面からオンラインに変更させてもらう、ということの方が多いような……。

今日は月曜日だが研究室の定例の全体ゼミは先週で終わりで、逆に B3 のゼミは先週補講期間でなかったので、今日に移動して実施。授業期間中に一応ゼミの最初に決めた分量までは見たいと思っているので、あとのゼミの回数をカウントしつつ、どれくらいのペースで進めばいいのかを確認したりする。そのため、本日は普段は1コマ分しか実施しないところを2コマ分実施した(そもそも12月は1回休講にしていたのと、11月頭の大学祭の週もやらなかったので、少し時間が足りていないのである)。

夕方は山口研の博士論文の審査会(クローズド、2回目)。テクニカルな話は大体聞くことができたので、年明けが公聴会である。彼は本学に入学する前から知っていて、他研究室の学生で入学前から知っている学生が博士論文を提出するのは初めてなので、感慨深いものがある。

というのも、大学院から本学に来た彼は、受験時にはうちの研究室も検討しているということで、うちの研究室も見学してくれたのであるが、そのとき自分は外部生を受け入れるポリシーとして博士後期課程に進学希望の学生しか許可しない、ということをお願いしていて(その後、この制約は外したのだが)、彼としては博士後期課程に進学したい気持ちはあるが、やっていけるかどうか分からないので博士後期課程に進学するかどうかは決断できない、ということで、申し訳ないがうちではお断りすることになったのであった。結局博士後期課程に進学し、こうやって博士論文の提出まで来ているので、山口研に進学してよかったなと思う。

大学院から本学に来て博士号を取った学生としては、今年うちの研究室で博士号を取った金子くんが彼のブログで振り返り記事を書いてくれている のだが、修士〜博士の5年間をどう過ごすのかは人それぞれで、うちの研究室では修士論文相当の研究で論文誌1本(国際会議のフルペーパー1本)分の仕事をしてもらい、あと1本は博士後期課程に進学してから他組織の人と一緒に仕事をしてもらう(それ以外は博士後期課程に進学してから自分で考えたテーマで進める研究も1本あるとなおよい)、という過ごし方を推奨していて、彼もしっかり研究して巣立って行ってくれたので、これ以上嬉しいことはない。研究室で初めて博士号を取得した梶原くんに引き続き、日本の自然言語処理業界の若手研究者としてバンバン活躍していってほしい(自分自身、NAIST 松本研で修士〜博士〜助教と過ごしたが、NAIST 松本研の外で活躍することこそが、松本先生やNAIST や松本先生、そしてこれまでお世話になった方々や組織に対する恩返しだと思っている)。

ちなみに上記のブログの中にも出てくるが「文系研究者になる」という本、理系の人(学生、教員どっちも)でも大いに参考になるので、研究者になりたい、あるいは研究者を育てている人はぜひ読むといいと思う。