立ち上げでうまく回ると成功裡

午前中は国際副専攻の入学前ガイダンス。情報科学科はグローバル人材育成入試の判定にセンター試験の点数を使うので、入学前ガイダンスがこの時期になるのである。英語はできるが基礎学力がない学生が入ってきても困るという意見があり、2次試験で課すのと同じ科目をセンターで課す(それでも一般選抜より科目数は少ない)、というこのような形になっている。

ガイダンスの前に国際センターに新しく着任された方から「着任前にこのブログ読んで大変参考になりました」と言っていただき、恐縮する。新しく着任する教員の人から、そう言っていただくことがよくあるので、みなさん本学の様子を知って本学に来たいと思っていただけるのはありがたいことである。これはいかがなものかと思う点がない訳ではないけれど、総合的にはとても働きやすくてよい環境だと思うので、本学の宣伝のためにとも思ってこの日記を続けている(NAIST にいたときも、NAIST はとてもよい環境だと思ったので NAIST を事あるごとに宣伝していた)。

ガイダンスでは面接の時に会った学生たちと再度会って色々話してみたが、すでに先に国際副専攻に入学している先輩たちと知り合いだという学生もいたりして、少しずつこうやってコミュニティができていくことをまさに期待していたので、喜ばしいことである(そのため、ある程度の人数が必要だと考えている)。自分自身、学部時代に AIKOM (Study Abroad in Komaba) という東大の教養学部後期課程(B3〜B4)の交換留学制度で留学して、AIKOM のコミュニティがとても有益で(同じ留学先に過去に行った先輩からの話とか、あるいは別の大学に行く同期とか、あるいは同じ大学に行く後輩からの相談とか)、在学中・卒業後もつながりがあったりしたので、首都大でもそういう環境ができるといいなと思うのである。

情報科学科の国際副専攻については、立ち上げが微妙だとそのまま「これって失敗だったよね」と言われて消えてしまうので、1期生から4期生くらいまでの人たち(1期生が卒業するまで4-5年かかるが、卒業するころに評価すると思うので)にはしっかり頑張ってもらいたい。少なくともグローバル人材育成入試については、他学部が軒並み出願者不足に苦しんでいるところ、去年の2名から今年は5名の出願者に増えたし、例年5名くらい出願してくれるとしっかり選考できる(倍率は2倍はほしい)ので、今後もこれくらいの出願者がいるといいな(直学オリンピック入試とは出願者層が被っていないと思うので、多様性を増やすことができる)。

ガイダンスのあとは B3 の学生と研究相談。富士ゼロックスの企業説明会(うちの研究室の OB が話に来るイベント)が南大沢であるそうで、そっちと合わせて南大沢でミーティングでもいいですよ、という話だったので、来てもらったのである。このミーティングがないと企業説明会の方も参加するかどうか迷っていたとのことだったので、富士ゼロックスの企業説明会をプッシュするためにもこちらでミーティングを設定した(笑)いま社会人博士の人もいるのだが、富士ゼロックスは(グループ次第かもしれないが)研究にも力を入れているとてもよい環境だと思うので、研究好きな人は検討してみるとよいと思っている。