乗り過ごすほど注意力散漫に

今日は出勤日であるが、最近 Mac の更新がちょこちょこあり、週に1-2日しか出勤しないと Mac の更新が溜まっていて、しょっちゅう更新している気がする。Windows を使っていたころ(20年前)は Windows Update で全く同じ感想を持っていたが……。

午前中は情報通信システムコースの学部教務委員としてのお仕事(面談)。直接学生と話すと分かる、というか話さないと分からないこともいろいろあり、予定の時間を30分ほど超過して話していたら、次の予定(受験希望者とのオンライン面談)に食い込んでいたので申し訳ないことをした。

あと、うちの研究室の受験希望者も、まずは NAIST をお勧めしていて、NAIST も真剣に検討した上でそれでもうちに来たい、という人に来てもらっているのであるが、NAIST を見て NAIST の良さも分かった上で NAIST ではなくうち、というのはそこそこ矛盾した選択である。ただ、そういう矛盾を理解しているかどうかはやりとりすると割と明らかだし、そもそも大学院から自然言語処理の研究をスタートしたい人は NAIST がベストの環境ということが理解できない人はうちの研究室としては対象外の人なので、基本的には初手は NAIST を勧めているのである。

ちなみに、最近は自然言語処理自体にそこまでこだわりがなさそうな人には、自然言語処理やってる他大学より、本学の他の研究室を勧めている。自然言語処理自体は人気が加熱しすぎているので、これ以上自然言語処理に限定して人が増えるより、情報系全体に人が増える方が意味があると思うので。

午後は進捗報告のミーティング。もうレギュラーのグループミーティングはないので、ここから2-3月は国際会議に投稿予定の学生など一部の人のみであるが、この時期に研究を進めているかどうかが今年度後半の研究成果(EMNLP や CoNLL、COLING 等、国際会議投稿シーズン後半に〆切のある国際会議)につながるので、人が多いのは嬉しいことである。同様に、8-9月に休まずに研究をしている人が、国際会議投稿シーズン前半に〆切のある国際会議、EACL/NAACL/ACL に投稿できるので、そういうところを目指している人はコツコツと続けてほしい。ただし、全員が全員そういうところに投稿したいわけではないと思うので、全員に夏休みや春休みに研究することを期待しているわけではないし、研究以外のことをするのに固まった休みは重要なので、何をするにせよ自分で「何をしないか」を意識して学生時代の時間の配分を調整してほしい。

夕方は日本時間明日が〆切の国際会議の原稿3件にコメントを入れる(合計1.5時間)。バージョン3〜4くらいで、そろそろ OK かなぁと思ったりしている。少しずつ原稿が良くなるのを見るのは楽しいものである。4人分を同時に見ているのでコンテキストスイッチにオーバーヘッドがあるが、2人分の原稿は割と早い段階で収束したので、実質同時に丁寧に見るべきなのは2本の原稿だったので、そこまで大変ではない。

ただ、帰るとき、疲れていたのか(寝ていたわけではないのだが、気がついたら)中央特快で三鷹まで行ってしまい、慌てて逆向きの電車に乗ったらそれも通勤特快で国分寺まで行ってしまい、全然帰宅できなかった(汗)帰宅が遅いと妻は心配していたようだが、どうせ電車を間違えているのだろうと見抜かれていた。国際会議の原稿の〆切が近いのか、と聞かれたが、このように注意力散漫になるのは国際会議の原稿の〆切直前のようで、それ以外の仕事では忙しくてもこうはならないそうだ。

確かに国際会議の原稿の添削のときは、常に脳内にその時点での原稿が過去の履歴も含めて展開されてメモリにロードされたような状態で存在する(そのようにしておかないと、原稿を見るときに毎回圧縮状態の原稿を脳内に展開しないといけないので時間がかかる)ので、ぼーっとしがちなのであろう。付き合い長いと色々分かっているようである……。