大学の個々の仕事の負担感

今日は2日ぶりの出勤日。キャンパスに来ないとできないこと、というわけで対面での進捗報告を3件(合計2時間)聞いたりする。しかしどんどん新型コロナウイルスの影響で通勤・通学電車に乗るリスクが上がっているので、電車に乗らないと大学に来られない人はリモートを原則とした方がよさそうな感じになってきた。

午後は定例の学科会議。この4月から情報科学科として初めての高専の編入生を迎えるに当たり、情報系以外から来る学生は認定できる単位数・本学で1年間に取得できる単位数の関係で履修計画を立てるのが厳しい(人によってはほぼ留年不可避)になるという問題があり、その対策を議論したりする。情報通信システムコースだと、電気電子系の学生は通信関係の単位として認定できる科目が多く、この問題はなかったのであるが、情報科学科は電気系の科目が基本的に他学科の科目になってしまうので、情報科学科の科目だけで62単位取らないといけない、という制約がかなり厳しい(そもそも年間50単位までしか申請できない)のである(そもそもそういう学生は電子情報システム工学科の方に編入すればこの問題はないのだが)。詳しくは来月の編入生の単位認定のときに認定申請案を学生たちと考えることになるのであるが、一応何とかなりそうでほっとする。

結局完全に違う分野から来ることを考えると、3年次編入だけでなく2年次編入もあればいいと思うのだが(学部・学科のような所属変更も同様で、2年次から変更するとき2年次をもう一回できればいいが、今の制度では進級した後に3年次修了判定を満たせなければ留年することになる)、そのあたりが本学では対応できないので、できるだけイレギュラー対応にならないように考えないといけないのであった。

あと教員の年度評価について説明がある。毎年やっていることなのだが、これまで具体的な評価基準が示されていなかった、ということである(評価項目の例は示されていたが、そのうちどれをどのくらいの重みで評価するだとか、具体的に何をしたら S/A/B 評価だとか言うことが示されていなかった)。これまではこの年度評価を少しは励みに頑張ってきたし、少しずつ S 評価されてきて2018年度はほぼ全ての評価で S コンプリートしていたのだが、この評価基準でいくならもう年度評価は(B 以下さえつかなければ)どうでもいいかな、と思った(年度評価が低いとサバティカルの申請権利がなくなるのである)。

10年前に学生のとき京大の田中先生から「どんな手を使ってもいいからとにかく最速で教授になれ、教授になってからが大学教員のスタートで、教授以外は前座に過ぎない」というような話を聞いて、ホンマかいなと半信半疑であったが(あと、自分は天邪鬼なのでそう言われると反発したくなる)、確かにそうだなぁと最近思ったりしている。まあ、特に自分は教授になりたいと思っている訳ではなく、子育て中でもあるし准教授で全然不満はないので仕事の量や質(責任)を教授・准教授の平均並に減らしてほしいと思っているのだが……(研究以外は他の人の1.5倍はやっていたと思うので、去年からは研究以外の仕事も平均以上の負担は断ることにした)。