休学が向いている人いない人

朝は学部教務のお仕事。休学する人は2月末日までに休学届を提出する必要があり、学部教務委員の署名捺印が必要なので、アポイントメントを取ってもらったのである。どういう事情で休学したいのかは以前聞いていたので、特に詳しく聞くこともなく終了。

何がやりたいのかよく分からず、数ヶ月ごとに違うことがやりたくなる、みたいな場合は休学しない方がいいと思うのだが、しばらく大学を離れて XXX してみたい(XXX をやりたいというのは、ここ1年くらいそれに関することをしていたりして、ずっとやりたいと思っていて、しかもすでに少し着手している内容)、というポジティブな休学者が最近多いので、よい傾向だと思っている。

ちなみに、フラフラしている人は休学するよりは留年する方が向いていて、とりあえず卒業に必要な単位はだいたい全部取った上で留年(または休学)するのがよいと思う。そういう人は、卒業だけはしておこうと戻ってきても、卒業に必要な単位を揃えるためのモチベーションが湧かないことが多く、本人も周りも色々としんどいのである。一度休学すると、多分そのまま復学できず、退学する可能性が高い。休学と退学の違いは、気が変わったときの対応の柔軟性に対応していて、休学だと気持ちが変わっても半年ごとしか動けないのに対し、留年だと気持ちが変わったらその瞬間からできる範囲のことが可能なので、余分にお金がかかったとしても留年の方が柔軟性が高いのである(とはいえ授業料も安くないので留年を選ぶ人が多いのも分かるけど)。

昼からは M2 の進捗報告。先週の全体ゼミでやり残した修論発表練習を聞いたが、これも時間切れで情報通信システムコースの実験運営委員会へ。B3 の実験の成績の審議をしたり、来年度以降の実験の運営体制を確認したり。来年度の情報科学科の学部教務委員は自分ではないのだが、来年度の情報通信システムコースの学部教務委員は自分が続けるので、(過年度生を除く)最後の代の学生たちを自分が見届けることになる。自分も3年留年していて、学生の身分では特に何も考えていなかったが、こんなに教員の方々が考えてくださっていたんだなぁと思うと、今さらながら申し訳ない気持ちがある。

午後は最後まで残った学生の修士論文の発表練習。みんなしっかりできているので、特に問題なかった。学生同士で発表練習する機会を作ったほうがいいのでは、と思わなくもないのだが、割合みんな普通にできている気がするので、特に変えるインセンティブがなかったりする。プレゼンテーション賞を取るような研究室は、相当発表練習をしているのも知っているのだが、うちの研究室はそこにはあまり力を入れていないのである。後々まで残る論文の方には力を入れたいが、プレゼンテーションは後には残らないので、優先順位を低くしている(とはいえ、学生的にはプレゼンテーション力が高いと就職活動やその後の仕事にも役に立つと思うので、ちゃんと話せるように指導はしているつもり)。

夕方は副学長との面談。色々と思うところがあったが、後から考えるといまが人生の転換点なのかもしれない。来年度の後期からさ来年度の前期にかけてはサバティカル(研究休暇)が取れることになったし、大学運営や社会貢献は一休みして、教育についても少し距離を置いて、研究にもっと時間を割いて、ゆっくり今後の過ごし方について考える時期にしたい。