先陣を切ってリスクを取っていく

午前中は B3 の進捗報告。アノテーションの確認をしているのだが、1時間半しても終わらず……。

お昼は来年度の授業(学部、大学院)に関する打ち合わせ。カリキュラム委員時代から引き続いて情報科学科の大学院教務・学部教務関係をずっとやっているのだが、学部再編が一段落するのがさ来年なので、今年度から来年度にかけてはまだカリキュラム的にも学部教務的にも残っているのだが、このまま職場を離れていいのだろうか、と少し気になる(特に教職関係は知らない人がやるのは厳しいよう?)。まあ、他の人がなんとかしてくれるだろう。

午後は研究室インターンシップで、「ゼロから作る Deep Learning 2」を読む。最初はひたすら数式をコードに落とす(Python+NumPy)というトレーニングだが、ここ割と他の本では明確に書かれていない気がするので(@shuyo さんの数式を NumPy に落とし込むコツみたいな話)、これはいい本だと思う。コードから数式を復元することは(自分で論文を書くとき以外は)あまりないと思うのだが、論文の数式を見てコードを書くことはよくあるし、これが結局のところ自然言語処理の研究をするとき必要なスキルの一つなので……(こんな深層学習が使われるようになる前はこれができない人でも研究できるテーマは色々あった気がするが、最近はこれができないとほとんどの研究ができない)。

午後は定例の学科会議。2時間ちょっとだが、ものすごく議論することがある。大学における会議でもっとも有益なのは学科会議だと思うが(報告される事項も重要だし、審議される事項も学科の方向性を実際に決めていくものだし、他の方々の考え方も参考になる)、これ昨年度は9割出られていなかったのは、かなり損をしたのではないかな……(学部教務委員長をする経験も確かに得難いものではあったが、ほとんどは自分がやらなくてもいい仕事だし、委員長といっても基本的には上からの情報を下に伝え、下からの情報を集約して上に伝える伝令係だし)。

学科会議のあとも打ち合わせがいくつか。大学入試が大きく変わるので、それに合わせて対応しないといけないのだが、色々考えないといけないことが多いなぁ。情報科学科は、何事も先陣を切って挑戦していくような学科であった方がいいと思うし(そういう学生に入ってきてほしいし)、周りが真似したくなるような新しい機軸をどんどん打ち出して行きたい(周りが真似をするころにはもっとずっと先に行っていればいいので)。