卒論でコメントすると後が楽

午前中は研究室の学生たちと面談。大学院だと、休学や復学したり、長期履修に切り替えたりするには指導教員の署名捺印が必要なのである(学部だとこれは指導教員ではなく学部教務委員の仕事)。自分自身3年間留年しているし、最初から長期計画で学部は過ごしていたし、人生いろいろあるので、休学したい・長期履修したいというのは可能な限り本人の希望に沿うようにしてあげたい(かつ経済的に合理的な選択になるように)と思っている。

お昼休みは今度は学部教務委員として学部生たちと休学・復学手続きのための面談を受ける。来週以降は在宅勤務が大半になっていき、2月末までにこれらの書類を出さないといけないので、確実に出勤する日に来てもらったらこうなるのである。学生同士がすれ違わないように、面談の時間を決めたりしないといけないけど……。休学の相談に合わせて、大学の勉強についてだとか、将来のキャリアについてだとか、いろいろ話を聞くと「なるほどなあ」と思うことが多く、やっぱり自分は大学教員の仕事が好きだなと思ったりする。思えば教員になる前から、進路相談だとかなんだとか、色々と趣味で相談に乗っていたので……(思い返すと学部2年生のころから)。

午後は特別研究発表会(2セッション合わせて3時間)。自分の研究室の学生については特に心配していないが、修士論文の審査委員を頼まれる可能性のある研究室の学生の話は聞くことにしていて、山口研・高間研の学生の発表は一通り聞いてコメントをしたりする。経験上ここでコメントをしておくかどうかが、修士に進学してからの研究に大きな影響を与え、あとでコメントをしてもあまり意味がない(ここでのコメント1回の影響は、その後修士の半年ごとの公開期末評価3回分くらいに相当する)ことが多いので、ちゃんと全員にフィードバックをしているのである。去年までは石川研の学生の発表も聞いていたのだけど、石川先生は2021年3月で定年退職となり、今年の B4 の学生の修士論文の審査は自分が頼まれることはないと思うので、石川研の学生の発表は今回は聞かなかった(それでも1人あたり10分もかけることができないので「5-6分で説明してね」と注文したりする)。もう少し時間に余裕があれば、審査委員とは関係なくいろんな学生の発表を聞くことができると思うのだが、こればかりは仕方ない。

夕方は臨時のコース会議。情報通信システムコースとして開催されるコース会議もあと1年。着任直後は意味も分からずコース会議に参加していたなあ、と思うのだが、もう7年目も終わるのでだいぶ慣れてきたなと思ったりする。しかし逆に言うと新しく来られた方々に「え、こんなことも知らなかったんですか」というような態度を取ったりしてしまっていないか、とちょつと心配になる。着任してから1-2年は、そういうふうに扱われることが多くて結構傷ついたので……。(でも知らないんじゃないかと思って丁寧めに説明していると「それは知っています」と言われることもよくあるので、バランス感覚が難しい)