教養の授業するのは難しい

午前中は自然言語処理の大学院授業。機械翻訳に関する内容。このあたり、一度しっかりスライドにまとめて話すといいような気がしているのだが、なかなか時間が取れない(ので、今年は8-9月に少し時間を取ってやったほうがよさそう)。

お昼は学振の申請書のコメントを返す(博士後期課程の学生対象の、月20万円もらえる特別研究員制度)。今年は DC1 と DC2 の申請書を見ている(それぞれ博士後期課程の1年生向け、2年生以上向けで、DC1 は進学する前に書く)。NAIST 松本研では博士後期課程への進学者が複数いたり、博士後期課程の学生もそれなりにいたので、研究計画書の書き方のノウハウが蓄積されたり、お互いの研究計画書を Dropbox に入れてコメントし合ったりしていて、そこそこ人数がいないとそうはならないよなぁ、と思ったりする。まあ、今年は博士後期課程の学生が8人に増えたし、1-2年に1人くらい採択されれば常に誰かはもらっている、というような状況にできると思う。(申請書を DC1 の段階から見せてもらえれば、博士後期課程のうちに学振がもらえるくらいにはさせてあげられると思っている)

こういう計画書を書く機会がうちの研究室では相対的に少ない気がしているので、今年か来年からは、M1 のうちに学振フォーマットで研究計画書を書いてもらうことにしようと考えている。タイミング的には10-11月くらいかなぁ。新入生はメンターについてもらって言語処理学会の原稿を書くのだが、新入生以外は言語処理学会で発表したいなら学振フォーマットで提案してもらう、くらいの気持ち(教員から「これ発表したらどう」と誘う場合は例外)。いまでも目次に相当するものは11月末に出してもらっているので、それが前倒しになるというイメージだが、アイデアの段階でだいたい査読に耐えうる論文が書ける研究かどうかは決しているので……。あと、毎回の進捗報告でスライドではなく論文に準じた原稿を書いてもらう、というスタイルの研究室があるようで、そちらに移行する、という手もある。どっちがいいんだろうか。

午後は研究環境を整える。計算機関係はやった内容の割にあっという間に時間が溶けていくのでつらい。

夕方は南大沢に移動して学部1年生の基礎ゼミナール。今年は自然言語処理の内容にしてみたが、思ったより新しい内容が多くてちょっと大変。来年は違うやり方にしようか検討中……。2年目は授業準備の負荷が減るはずなので、負荷の観点からは変えないほうがいいのだが、どうも1年生向けの授業のやり方をよく分かっていなかったので、大いに反省。去年は高校1-2年生向けに模擬授業をして難しさを感じたが、高校生〜大学1年生(教養)くらいに向けた教育について、もう少し試行錯誤する必要がありそうに考えている。