ゆっくりと一息ついて論文誌

午前2時にふと目が覚めてしまったので、1時間ほど来週が締め切りの国際会議の査読をしておく。本当は論文誌の査読が日本時間の今日締め切りなので、そちらを優先すべきかもしれないが、論文誌の査読は落ち着いた環境でやりたいので……。

今日は夏季休暇の予定だったが、キャンパスに行かないといけない用事があったので、キャンパスに行く。今日はずっと Zoom で鈴木大慈さんのオンライン授業を聞いていて、今学期はオンライン授業を3科目やったが、受ける側は初めてだったので(あと、そもそも何かの授業を受けるということ自体久しぶりで)、大変参考になった。最初はスライドを使って進めていたが、途中から数式がたくさん出てくるということでタブレットでノートを共有して書き込みながら進める、というのだとか、説明も教科書を読んだりチュートリアルのスライドを見たりするのでは分からないような、式の気持ちみたいなことを重点的に解説したりするのだとか。自分も割とそういうライブ感を授業に持たせることをここ4-5年は意識していたのだが、オンライン授業になって少しその気持ちが薄れていたかも、と反省。iPad Pro はあるのだから、後期のアルゴリズムの授業は書き込むような形にしてみようかな。

昼には注文しておいた MacBook Air を学生に渡す。2015年までに購入した Mac は今年少しずつ入れ替えることにしたので、希望を聞きつつ順次交換しているのである。なぜか最近学生は全員 US キーボードを希望するのだが、US キーボードにするとカスタマイズ扱いで納期が1ヶ月くらいかかるので、7月に注文したものがいま届いたのである。少し遅れて MacBook Pro も2台注文したのだが、こちらは9月になりそう。ちなみに、4年も使えば減価償却されていると思うので、交換することはやぶさかではないのだが、学生から「遅い」と言われるのはここ2-3年に購入した MacBook Air の方で、どうもたくさんアプリケーションやタブを開くような使い方をしている場合、最近の MacBook Air でも重くなってしまうようである(ということは、スペック的に盛るべきは CPU よりメモリということだろうが)。

夕方は研究生希望の方と面談。とはいえ、すでにオンラインでミーティングをして、研究計画書のやり取りも済ませていて、研究生の願書にサインをする、というのが主な目的である。うちの場合、修士で自然言語処理の研究をしてそのまま博士に進学する、という場合でなければ、博士号を3年で取り切ることはなかなか難しいと思うので、研究生を経由したほうがいいのでは、と最近思っている。研究生として、うちで修士号を取る人と同じくらいのことをした状態で博士後期課程に進学すれば、博士後期課程に進学してからのスケジュール感を揃えることができるので……(社会人の人や育児・介護等の事情のある人は、最初から長期履修生として入学する、という手もあるが、フルタイムの学生は単に年限を延ばしたいという理由では長期履修は認められていない)。

合間合間の時間を使って、NL 研(情報処理学会自然言語処理研究会)や言語処理学会論文誌の原稿にコメントを入れたり、論文誌の査読をしたり(全部合わせて4時間)。フォーマットチェックはあまり頭を使わないのでいいのだが、内容のチェックは授業を受けながらできるものではないので、なかなか難しい。来週を乗り切れば締め切り的には一息つけるので、なんとかきっちりこなしていきたい。(来週締め切りの国際会議の査読は5本まで減らすことができた)