色々な観点からのコメントを

今日は夫婦ともに仕事の日だったので、子どもたちは保育園に。自分はというと、もともと今日は夏季休暇を申請していたのだが、その後に博士後期課程の学生の公開期末評価の日がこの日になってしまったので、休みを返上して仕事をすることに(在宅勤務だけど)。

午前中は共同研究のミーティング。今年は新型コロナウイルス関係で共同研究の締結が遅くなってしまい、キックオフミーティングの時期がだいぶ後ろに来てしまったが、例年通りスタートできてよかった。新型コロナウイルス以前にあった新規の共同研究の話もいくつかそのまま流れてしまったりしていて、少しずつ研究にも影響が出てきている気がする(継続の共同研究はありがたいことに続けさせてもらっている)。言語処理学会や若手の会も、スポンサーが入ってだいぶ拡大路線できたが、また変わってくのかも、と思ったりする。

午後は大学院の博士後期課程の学生の公開期末評価。うちの研究室は「人工知能・自然言語処理分野」という分野にいるのだが(大学のオフィシャルな組織の単位に「自然言語処理」という文字列が入っているのは、日本では本学だけではないかと思う)、特に分野ごとにグループを作っているわけではなく、歴史的経緯により山口研・高間研と合同で半年に1回お互いの研究室の学生の進捗報告をしているのである。もっとも、修士の学生と違い博士なので、博士論文に向けてどういう感じで現在の研究をしているのか、というのを確認するのが主な目的である(勝手にバンバンできる人は全然問題ないのだが、ともすると、半年で何も成果がない、という状態になりがちなので、他研究室の目も入れて確認するだけでも大分違う)。

さすが博士後期課程の学生なので、他分野の発表でも分かりやすく作られていて、なるほどと思ったりする。博士後期課程だと、指導教員以外からのコメントが(アカハラ防止や、本人のメンタルヘルスのために)大事である、という話も時々聞くので、これはこれでオーバーヘッドはあるが意味のある取り組みだと思う。分野が近ければ近いほうが、意味のあるシステムになるだろうが、うちくらいの規模だとドンピシャリのグループになるのは難しい。3研究室とも、人工知能学会には出ているし、高間研は最近は言語処理学会でも発表しているので、これくらい隣接していれば御の字である(以前はどの学会でも全くかすりもしない研究室と合同でやらないといけなかったりして、厳しかった)。

夕方は学部受験生向けのオープンキャンパスの資料作成。今年は YouTube で動画を配信することになったようで、15分の動画を PowerPoint で作成したりする(15分以下でないといけない)。15分に収めるのがなかなか難しい。結局自然言語処理(機械翻訳)の紹介と、研究室の方針の説明で15分にしたのだが、研究室でやっていることは研究室でやっていることとして、別に動画を用意したほうがいいのかも、と思ったりする。どれくらいの人が(どういう人が)動画を見るのかよく分からないけど……。これでまた上の子に「パパだけ YouTube に動画を投稿するの、ずるい」と言われるかもしれないが(笑)