サンプルはあくまで例で真似するな

明日から授業が始まるので、午前中は研究室のサイトを更新。HTML 4.01 Transitional (その前は HTML 3.2 Final)で書いていたのだが、さすがにモバイルで見る人が増えてきたように思っていて、Bootstrap 4 が正式リリースされたのに合わせてウェブページを少し現代風にしてみた。GitHub Pages (Jekyll) で生成したり WordPress で生成したりする人いるが、テンプレートを使うにしても動的に生成するにしても、10年後には技術的負債になることが明らかなので(学部生のころから何回も繰り返してもう懲りた)、自分は基本的に枯れた技術を使うことにしている。Markdown も自分的には技術的負債になると思うので、必要がない限り使っていない(ここまでの20年間で、各種 Wiki スタイルや RD で書いてきた大量の文書を目の前に……)。もう HTML 直書きでいい(Markdown で HTML 直書きするのが一つの解であるが)。

お昼は自己評価書を作成。大学での評価は年に1回で、特にこれでお給料の額が変わったりするわけでもないので、真面目に書くモチベーションがあまりなく、主要なところ(査読ありの業績)を網羅していたらいいかな、という気分(NAIST 時代は、ボーナスが最大で2倍違ったので、業績登録はやる気になったが)。C 評価以下があるとサバティカルが取れないようなので、C 評価にはならないように気をつけないといけないが……(相当問題がない限りは C 評価にはならないはず)。

午後は南大沢で教職履修確認面接。自分の学部だけ見ればいいのかと思いきや、学部関係なく全員がどの学部の学生のものも見るもののようで戸惑うが、流れ作業なので次々に処理。みんなよく単位取っているなぁ。教員になろうと思って教職を履修している人と、資格が取れるなら取っておこうという人と別れていて、前者の人も気持ちも後者の人の気持ちも分かるが、「取れるなら取っておこう」という人にとっては、教職科目を全部履修するのは結構大変ではないかと思ったり。

教職履修確認面接は途中で抜けて、情報科学科の履修相談会場へ。1学年50人なのだが、実に17人。1/3である。半分くらいは FAQ で、「標準履修課程表」という表の書き方がよろしくないということが分かったので、来年度は書き換えることを心に誓う。昨年までは専門科目がほとんど B3 にならないと履修できないという問題があったために、今年からは B2 でバンバン専門科目が取れるようにしたのだが、1年間で50単位までしか履修申請ができないという制約があるので、B2 で専門科目を取ろうとすると B1 のうちに教養科目をほとんど揃えておかないといけないという罠があるのである(B2 になってから気がついても遅い)。これまでと比べて B3 の段階でもインターンシップやアルバイト等で他大学の人と少しは戦えるようになったと思うので、このカリキュラムで学んだ学生がどうなっていくのか楽しみである。

あと、これとは別に1人は他学部で教職のために情報科学科の授業を履修したいという人も来たが、まず主専攻で学士号を取ることが大前提なので、大学院までかけて履修することを伝えておいた。そもそも情報の教職だけ持っていてもほとんどの場合高校教員としては採用してくれない(数学または理科など他の科目と2つ持っていると、そちらにプラス)ので、情報科学科の学生ですら、中学または高校の教員として就職したいなら、南大沢で数学か理科の教科の科目を揃える必要があるのである。

初めての学部教務委員のお仕事だが、やはりこの仕事はどこかでやっておかないといけないなと思ったりする。