論文を読む習慣を身に付ける

最近(早めに起きても)朝に仕事ができないので困っている。娘が早く寝て早く起きるのは長期的には望ましいのだが、短期的には妻の自由時間が増えて自分の自由時間が減るという結果になるのである(ただ、4月からお迎えをやってもらっているし、結局夕食の準備も妻が半分以上しているので、家事・育児の負担的には均等)。今年は妻が転職したのでサイクルが分からず、しばらく試行錯誤するしかない。

午前中は明日〆切の大学運営のお仕事。早くに用意しても追加で重要な情報が来たり、あるいは他の人が同じような書類を先に用意してくれて参考にできたりするので、ギリギリにやるのが最適な行動なのである。(その代わり、〆切前日に体調が悪くなったりすると詰む)

午後は進捗報告を聞く。卒論終わった M1 には毎週最低10本論文をサーベイしてほしいと重ねて伝えているのだが、なかなか進まない。新しく研究室に来た学生に言うなら無謀だと思うが、去年から在籍する学生であれば、1日に2本新しい論文のタイトルとアブストラクトくらいをざっと読んで、2日に1本くらいは手法も読んでほしい(要は論文を読むのを習慣にしてほしい)というリクエストだし、全然難しいことを言っていないはずなのだが……。(内部進学生はほとんど研究者にならないと思うので、最低限のラインを伝えているつもり)

最近の論文のサーベイだけだと、アイデアがどうしてもインクリメンタルな研究になりがちなので、いかにここから離れるかを最近は考えているのだが、そもそも最低限そこそこの本数を読んでくれないと論文で使われる英語表現も頭に入らないし、王道の論文のパターンも分からないので、とにかく読んでもらわないことには話が進まないのである。

経験上、論文を書く速度と論文の文章的なクオリティは、論文を読んだ本数に比例するので、読んでくれていないと実験結果をまとめて書く段階で教員が添削するコストが跳ね上がる。読んでくれていなくても添削せざるを得ないのだが、教員の人間的な生活(家庭の安定)と引き替えになるので、本当にお願いベースでお願いしているのであるが……。