新しい学科になれば無問題

朝の5時半に娘が嘔吐。そこまで体調が悪そうではなかったが、本調子ではなかったようで、自分も日曜日の夜あたりから体調が悪かったのに得心。

午前中は B3 の情報理論の授業。以前は毎回小テストを採点して返却していたが、こちらで採点する意味がないと思って昨年は学生同士で採点してもらうことにして、さらにそもそも採点する必要がないのではと思って今年からは採点せずに回収している。(成績には反映しない旨を伝えているが、回収しないと全くやらない人がいると思って、一応回収している)

授業後に進路相談を受けたりする。交換留学で外に出たり、(博士後期課程に進学する前提で)大学院から他大学に行ったりするのは大いに奨励しているので、いろいろ自分の体験を話す。小論文の添削に関しては、去年から他大学に行く人のは(問い合わせの数が多すぎて)原則添削しないことにしている(コメントはする)ので、細かい添削を求めるなら行きたい先の大学の学生に依頼するなどしてほしい。たぶんその方が、添削をする側もされる側も有益である(教授・准教授クラスの人から1回だけコメントをもらうより、博士後期課程くらいの学生が「もうこれ以上コメントすることはない」と言われるまで何往復か添削してもらう方が、はるかに有用な体験である)。

昼は南大沢に移動して別の進路相談。南大沢の電気電子からシステムデザイン学部(日野キャンパス)に来たいという学生が年1人くらいいるので、相談に乗っているのである。みんな「ハードもソフトもできると思って日野の情報通信ではなく南大沢の電気電子にしてみたけど、ハードばかりでプログラミングのプの字もない」というような話であり、まあそうだよなという感想。

日野の情報通信でも、相対的に南大沢の電気電子よりはプログラミングをするが、情報工学系の他大学と比較してプログラミング成分が多いわけではなく、あくまで比較の話である。来年度に予定されている学部再編によって登場する「情報科学科」ではかなりプログラミングに寄せたカリキュラムにしたので、来年度以降にうちの学科に来てくれる人は、期待通りの授業を提供できると思うのだが……。同時に爆誕する「電子情報システム工学科」は「ハードもソフトもできる」というコンセプトで、入学後にハード寄りのことをするかソフト寄りのことをするかコース選択できるので、再編後はどこに行っても以前よりはいいカリキュラムになっていると思われる(人工知能系の科目とか、電子情報システム工学科の情報のコースでは履修できず、情報科学科でないと履修できない科目が B2 から多数あるが、そういうのを学びたくなったら転学科だろうか?)。

4限のオートマトンと言語理論の授業のあと、国際副専攻委員会に参加。学生に関わる部分は毎年その前の年よりは着実に改善していると感じるし、時代の流れに合わせて変えていきたいものである。