頭より体に覚えさせてみる

朝6時に起きて1時間ほど仕事をする。この1時間があるかどうかは非常に大きいのだが、4月は体調不良でそれどころではなく、しんどかった。

午前中は B3 の情報理論の授業。授業のあと学生たちと雑談したりするのだが、キャンパスが南大沢と日野のように離れていると、こういうふうに話すのも難しいので、もう2年生から日野キャンパスでもいいのではないか?と思ったりする(荒川キャンパスに行く学生たちは、1年生だけ南大沢で過ごすわけだし)。

そういえば小町研を卒業した話と題して[twitter:@shin_kan0]くんがうちの研究室にいた体験談を書いてくれて嬉しかったのだが、研究室配属でどの研究室を希望するかについて、授業もよく見られているんだなと思ったりする。他の先生方からも「授業は授業で頑張るといい学生が来てくれるので、やりがいはありますよ」と言われたことがあったが、確かにそうである。ちなみにコマンドラインから操作するのを授業中見せるのは意図的にそうしていて、自分自身大学に入って先輩たちがそうしているのを見て「すごいな〜、ああなりたいな〜」と思っていたからなので、同じように思ってくれているならやった甲斐がある(笑)

午後は南大沢に移動して B2 のオートマトンと言語理論の授業。この内容、演習問題をたくさん解くとおもしろさが分かってくるので、少なくとも授業中はできるだけ手を動かしてもらうのだが、どれくらい課外に手を動かしてもらえるかがよく分からない。激しく宿題を出しまくってもいいのでは感があるのだが、いいんだろうか?

あと他の先生方とお話しすると、首都大の学生は抽象的な思考が苦手、という声をよく聞くのだが、そうなんだろうか。確かに証明問題は難しいようだが、機械学習の勉強会で式の導出をしたりするのはできないわけではないのである。情報系に来る学生は抽象的な思考は苦手ではないが、通信系・機械系などハードウェアに近いことをやりたい学生は、抽象的な思考が苦手、というのは分からなくもないが……(裏を返すと情報系でソフトウェア的なことをやりたい学生は、物理的な対象があるような作業は苦手、ということだろう)