原稿を意識するのはお早めに

前日夜に寝るも、故あって0時過ぎに起き、午前2時からメール処理と研究室のウェブサイトの更新。今年の大学院入試が終わったので、微調整。昨年度から全体的に大学院入試のレベルが上がり、成績優秀な内部進学者が増える一方、外部受験生も選抜が厳しくなっているので、理工系の人はそれなりに英語を、人文系の人はそれなりに数学を勉強してくれないと受からないようになっているのである。成績に基づく筆記試験免除(要は推薦)に通ればいいのだが、通らないといきなり英語と数学で選抜されるので、内部進学の人も油断していると困るように思ったりする。

午前4時から ACL のコメント。ちまちまとコメントを入れていたが、300件を超えたところで PDF のスクロールにも難儀するようになり、諦めて送る。Adobe Acrobat DC にしてから、落ちる頻度は多少減ったように感じるが、明らかに重くなった気がする。どちらがいいかと言われると微妙だが、落ちるよりはマシだろうか……。

出勤してもひたすら ACL のコメント x 3。全部で8本投稿予定である(ただし、半分は元々英語の原稿があった)。自分の対応能力の問題で、自ら long paper に挑戦したいという人でなければ(あるいは内容・分量的に long でないと書きようがない場合でなければ)short paper で書いてもらっていて、本文4ページ程度だとまだ細かい隙間時間で対応できるので、この人数(本数)でもなんとかなる。むしろ、long paper で書きたいと言われても、自分の余力的には同時に見られるのは合計16-20ページくらいがいいところなので、long paper だと2-3本、short paper だと4-5本換算である。

結局少人数に密度の濃い指導をする(最初から人数を絞る、あるいは手をかける学生とかけない学生を分ける)か、あるいは多人数に公平に指導をするかということだが、研究室のポリシー的にも後者かなと思ったりする(博士後期課程の学生は、少なくとも1本はトップカンファレンスに long paper 書いた方がいいと思うけど)。全員平均的に一定の水準であることを保証し、その水準の底上げを図りたいので、今のような運用にしているのである。

午前中は EMNLP 読み会。しかし起きた時間が早すぎて眠かった(汗)ちゃんと寝ないと無理……。

午後は研究会で卒論と修論の発表練習。修論の学生が7人、卒論の学生が5人いるので、修論の発表練習は結局3人しか終わらず。卒論に関して、去年は全員 NLP 若手の会シンポジウム(YANS)で原稿を書き、かつ言語処理学会年次大会でも発表していたので特に問題なかったのだが、今年は YANS での原稿を必須とせず、かつ言語処理学会年次大会での発表も必須としなかったため、年次大会で発表できなかった学生の進捗の確認をする必要が出てきたのが誤算であった。YANS に原稿を書くのを止めたのはよかったと思うが、年次大会の原稿の確認をさらに早めにした方がいいような気がした。