新聞を読まなくなってだいぶ経つ

朝は今日も歩いてなんとか保育園にたどり着く。これ毎日やるのはつらい。

午前中、自然言語処理の技術について教えてほしい、とある大手新聞社の人工知能担当の方がいらしたので、これまでの経緯と現在の状況、それを支える技術などについて解説する。自分自身、学部生のころにこの新聞社に入って記者になりたいと思って入社試験を受けたくらいなので(落ちたために現在の仕事をしているが)、忙しかったが思い入れがあったので受けることにしたのである。

しかし、話してみるとかなり基礎的な事項(自然言語処理の教科書に書いてあるレベル)でも理解に齟齬があったりして、どうも話しづらい。自分の前に他の研究者に話を聞きに行ったことがあるそうだが、どうやらそこで謎の洗礼(洗脳?)を受けているようである。自然言語処理の専門家ではない人に、現在の自然言語処理の技術はこうである、だから云々、と聞いたのだろうが、これは営業妨害レベルではなかろうか……。せめて記者の人も口コミの取材だけで記事を書くのではなく、論文とまで言わないが本を読んで教科書レベルの知識は持ってほしいと切に願う。

これ、担当(新聞社の中ではもっとも詳しいとされる)記者がこのレベルの知識で記事を書いているとすると、専門的な内容の新聞記事はもはや何も信じられない気がする……。

お昼からは学生と面談。言語処理学会の年次大会の原稿〆切があったので待ってもらっていたのだが、なんとか原稿〆切を乗り越えることができてよかった。ガンを乗り越えた人はガンサバイバーと言うらしいが、我々は年次大会サバイバーである。

午後は研究会で卒論と修論の発表練習。卒論はポスター、修論は口頭なのだが、ポスターは言語処理学会年次大会が横長なのに、卒論発表会は縦長なので、レイアウトが使い回せないのが悩みどころ。世の中的には横長発表が主流になってきたので、本学も横長でできればいいのだが、機材的に難しいかなぁ。

夕方は保育園までお迎えに行くが、駅まで行ってバスで帰る。駅からは始発なので、寒空の下待たなくていいから、少し回り道でもしばらくはバスで帰ろう……。