修論を英語で書けば無問題

朝5時に起きて、週末やるべきだったことを少しだけやる。「週末やるべきこと」が積んであって、それは毎週末にやってくるのだが、その週末にできないと次の週末になるので、延々延びていってしまう、という問題がある(週末どれくらいの時間が取れるかは未確定だが、月に20時間も取れていない気がする)。週末以外の時間を確保するべきなのだろうが……。

午前中、Skype 会議が入るかもしれなかったので、電車が遅れていて焦って出勤したが、メンバーが揃わなかったので後日やることに。少しだけ雑談をするが、数式の読解の仕方みたいなのは、人生のある期間にまとまって意識的にやったりしないと身に付かないと思うので、十分余裕のあるときに(心を決めて)やるといいのでは、と思ったりする。何時間もかけて本を数ページ輪読したりするの、一見無駄に見えるのだけど、時間をかけて理解する、ということへの耐性がつく、というのは意味があるように思うのだ。

自分の経験からいうと、将棋で自分の手を指すのに1時間長考したりすることに似ていて、これができる人とできない人がいる。最初は「下手の考え休むに似たり」でとにかく数をこなして手を動かしたりする方がいいのだが、ある程度能力がついてくると脊髄反射で深く考えず「こんなもんだよね」としてもそんなに変なことはしなくなる一方、そこそこ複雑な問題に当たるとそこで思考停止して先に進めなくなってしまうのである。そこを乗り越えるためには、深く潜って飛び上がるように、じっくり考えるべきところは考える訓練をする、ということも大事かなと(もちろん向き不向きはあるし、とてつもなく頭の回転が速い人もいるので、常に沈思黙考すべきというわけではない)。

午後は深層学習勉強会の進捗報告。休み明けの1回なので、夏休み前からの復習でけっこう時間を使う。ほとんどの場合、長期休暇には全然研究が進まなくなるし、授業がない期間にも隔週くらいでは進捗を聞いた方がいいのかもしれないが、みんな授業期間はそれなりに頑張っているから、やっぱり自由な時間もあるといいのかなと思ってこうしている。

今年の知見としては、就職する人は内定先が普通に授業日の平日に拘束してきたり課題を出してきたりするようなので、M2 の人には夏休みも毎週〜隔週くらいでは進捗報告してもらうべきだった、ということである(内定先が決まっていたら、インターンシップに行ったりする人も少ないだろうし……)。8-9月に頑張ってもらって2-3月に学生生活最後の春休みを自由にしてもらうのと、8-9月に学生生活最後の夏休みを自由にしてもらって2-3月に(国際会議の原稿を)頑張ってもらうのと、どちらがいいか、という話で、どちらでも構わないのだが、修論の発表が終わると急速に研究に対するモチベーションも失われ(これは当然)、修論の英語化が困難になるので、来年は M2 の人(もしいたら就職予定の B4 も)に関しては夏休みも毎週進捗報告を聞くようにしよう。

ちなみに、M2 の人に関しては、修論を英語で書いてくれるなら、最後の日本語で書いた修論を英語化するステップが不要なので、8-9月に進捗報告しなくてもいいと思うが、お互い負荷が高いので厳しい。個人的には、日本人学生については、対外的な発表は英語でやり、卒論や修論のように単著でいろいろ好きに書ける文書は日本語でやる(ただし博士論文は公的なものなので原則英語)、というのがもっともバランスが取れていると思う。

夜は学内の委員会。南大沢の人もいるとどうしても遅い時間になる。日野キャンパスの人も南大沢で授業を持っている方々ばかりで、移動時間を考慮するとやはり遅くなったりして、いかんともしがたい。一番大変な時期はもう過ぎたと思いたい。