サーベイは入学前に着手する

今学期は火曜日を丸々進捗報告の日にしたので、10時半から17時までずっと進捗報告を聞く。M1 は授業があったりするので、B4 と研究生の合わせて5名を午前中からお昼にやって(終わらなければ午後に繰り越し)、M1 は全員午後にやる、という寸法。

今学期は研究生が1人増えて2人になったのだが、去年までと比較して変えたのは、10月からの研究生も後期には毎週サーベイ報告をしてもらう、ということ(4月からの研究生は B4 と同じ扱いなので、昨年の研究生と同様、毎週実験の進捗報告をしてもらう)。うちの新入生のための基礎勉強会は4月からスタートするので、10月に来た人は手持ち無沙汰になるという問題があったのだが、結局サーベイは4月以降にもやらないといけないので、それなら先に着手してもらおう、という寸法である。

もちろん、基礎勉強会をやらずにサーベイすると、内容の細かいところが理解できず、あとでもう一度読むことになる可能性も大いにあるのだが、1つの論文を読む回数を最小化しなければならないということはなく、いい論文は何回読んでも発見があるし、前に読んで分からなかったことが1年後に読んで分かって感動したり、あるいは自分の成長を実感できたりすることもあるので、サーベイに早めに着手してもらうに越したことはないように思う。実は、今年度の大学院受験生からは、出願段階で研究計画書を書いてもらっているすでにサーベイをしていることが分かっている人しか出願を認めていないので、2019年4月以降の入学生は、そもそも研究室に入って1年間経ってから初めて主体的にサーベイをする、という順番ではなくなるようにした。この効果が分かるのは1年半後なわけだが、たぶんここちゃんとやって選抜しないといけないんだろうなぁ、というのが研究室運営6年目の感想(NAIST があの入試でちゃんと研究のできる人が選抜できている意味がようやく分かってきた)。

あと、今年は SATOMU という首都大の交換留学プログラムで、イタリアの協定校から来た M2 の学生の指導を受け入れることになっているので、それに向けても何をするかを考えたりする必要がある。去年のように週に2日進捗報告の日を設けて、1日は英語で進捗報告をする日、みたいになっていれば、もっと来てもらいやすいのだが、今年は週に1日は B4/研究生/M1 の進捗報告の日で、英語で進捗報告をする人を含めた 1:1 ミーティングはリクエストベースでアポイントメントを入れてもらってやるスタイルにしていて、時間帯が不定(研究室の Google for Education の Google Calendar で予約が入れられる)なので、やりにくい。調布に去年できた新しい学生宿舎に住んでいて、そもそも週3日は南大沢キャンパスに通い、日野に来るのもシャトルバスで来ている(帰るのも南大沢にシャトルバス)せいもあるのだが……。