議事録は記録をつけるだけじゃない

午前中、Skype 会議だったのだが、保育園を出る時間的に間に合わなさそうだったので、いったん家に戻って仕事しつつ、自宅から参加。物理的な会議だとどうしようもないが、リモート参加できると柔軟に対応できてありがたい。しかしリモート参加者がメインでないと、どうしても現地参加者を重視した(ホワイトボードを使うとか)やり方になってしまうので、難しいところがある。

午後は NLP 応用勉強会の進捗報告。こちらも夏休みが終わって初めての勉強会なので、結局全員分聞くことができなかった。B4 の人たちは遅くとも10月中には卒研の内容を固め、11月はひたすら実験するようなペースにしないとアウトなので、B4 の人たちの研究内容はもっと聞いた方がいいのかもしれない。

夕方は南大沢に移動して国際副専攻委員会に出る。とある案件で、審議事項として挙がっていたのだが、議論の結果、審議したという事実自体議事録に残すべきではない(審議対象の案件であると見なされると悪しき前例となる)ので報告事項としましょう、という提案があり、へえ、そういうふうに「議事録」を作るのか、と勉強になる。問題は、このように蓄積された「議事録」が必ずしも共有されていないことで、その組織に長くいる人や職員の間では引き継がれているのだが、自分のように新しく来た教員は、前任者がちゃんと引き継いでくれないと何も知らないまま仕事をしないといけないことである(汗)

あと、どの組織がこの案件を審議すべきか、どのようなフローで承認されるべきか、みたいな判断も、こういう委員会に出ないとそんなことを意識すらしなかった(そもそも研究室にいると、最終的な判断は教授次第で、残りはフラット)ので、議事録(前例)文化は奥が深いなと思う。出張申請なんかは「スタンプラリー」などと揶揄したりもしていたが、順番に承認を得ていくというお作法も大事なんだなと思ったりする(一度決めると、それが前例となって何十年も生きたりするので、一連の手続きを踏んで決まったから覆せない、というような制約を課さないといけないのかなと。新しいことを始めるのはコストがかかる作りになっているので、トレードオフであるが)。