学び方一つで変わる夏休み

今日と明日は情報通信特別講義という首都大のシステムデザイン学部の1-2年生向けの集中授業。昨年度同様5日間の構成で、小町はそのうち2日間を担当し、自分が1コマ、非常勤講師の方々が5人それぞれ1コマずつの合計6コマの授業を行うのである。(まとめもある)

初日は自分のトークからスタート。去年とほぼ同じスライドで話し始めたのだが、前半の部だけで90分のほとんどを使ってしまい、後半の話が全くできず。まあ、後半の話は2コマあとの [twitter:@uchumik] さんの内容と重なっていたので、しなくても結果的によかったようである。@nishio さんによる日記にもあるが、「コネ」という表現は確かに補足が必要だなぁ。来年ちゃんと説明しよう。

お昼は [twitter:@overlast] さん、[twitter:@nishio] さんを加えて学食へ。@nishio さんと Raspberry Pi の話をする。今年の夏のプログラミングシンポジウムでは、1人1台これを使ったハッカソンをしたそうで、そういう活用もできるかぁ、と納得。

Linux が動くということで、これを使った学部生向けのワークショップをしようかと昨年くらいは考えていたのだが、そもそも Linux のコマンドをほとんど知らない人たちが受講する状況を考えると、3日間でやるのは相当厳しい、と思って断念したのであった(学部3年の前期に、少しだけ Linux のコマンドを触る実験があるが、それきり)。週1回だったら演習以外の時間に自分で勉強できるから大丈夫じゃないですか?というアイデアをいただき、確かにそれもそうかも、と思う。今年は3日間連続のワークショップにしてしまったが、毎週開催もありかなぁ(南大沢の学生、つまり1-2年生が極めて受講しにくくなる、という別の問題があるが)。

@nishio さんのトーク、学ぶというのはどういうことか、という趣旨のお話で、特に情報系に特化した内容でもなく、1年生の反応も上々で、お願いしてよかった。去年はもっと2年生以上の受講生が多かった印象であるが、1年生だとまだプログラミングの授業も始まっていないので、大学における学びとは何ぞや?という抽象的な話を、具体例を中心に話していただけるのはありがたい。もっとこういう授業があってもいい気もする。

@uchumik さんのトークは今年で2回目だが、去年とだいぶ内容が変わっている。去年は難しすぎるというフィードバックがあったので、難しいと言われた(というか、静かに学生たちが睡魔に襲われた)ところがバッサリとなくなっていて、話的にはバランスが取れている感じ。

学部1年生は現役だと18-19歳で、今の自分の半分の年齢なのだが、そのころ何を知っていたか、(自分が人文系であったということを差し引いても)分からないなぁ。何を知らなかったか、は明確に分かるけど……。自分は19歳にして初めて大学の情報処理の授業でキーボードの使い方やプログラミングを習ったので、18歳のときはプログラミングのプの字も知らなかったのは確実である。(父が持っていたポケコンで BASIC のプログラムを写経していた記憶があるが、それは小4くらいのことで、中学に入ってから全く触っていなかった)

明日は台風が来る可能性があるのだが、休講になったらどうなるのか、受講生も不安なようだが、こちらも不安である。台風が直撃しないことを願うのみ……