勉強のときに単位は気にしない

娘はどうも土曜日から少し便が緩く、日曜日から鼻水が出るようになり(透明から白色)、今朝は体温が37.4度(腋下)あったので、普通の風邪だと思うが保育園はお休みにすることに。毎週とまでは言わないが、毎月1回くらいはなにかしら調子が悪い。

午前中はひたすらメール処理。すぐ返事しないといけない案件がたまっていて、心臓に悪い。仕事のできる時間が限られていると、どうしても重要度の高い案件より緊急度の高い(すぐできる)案件を重視してしまいがちだが、緊急度は高くても重要度が低い案件の対応を遅延できる強い心が必要なのだろうか。(やらないことで、やらなくてよい状況になったりすることもあるし)

お昼から共同研究のミーティング。今年度から数週間に1回開催される定例のミーティングに参加することになったのだが、定期的に進捗を出すためには多少学生に手伝ってもらう必要があるので、RA およびアルバイトを募ってやってもらう予定。山口先生、実はニューラルネットワークについてお詳しい(90年代に研究されていたそう)ので、deep learning について論文を書いたらいろいろコメント(過去の研究)を教えてくださったりするだろうか……。

午後は南大沢に移動して、「オートマトンと言語理論」という学部2年生向けの授業。去年は15回の授業中ガイダンスを除いた7回を分担したのだが、今年は全15回を担当する。内容的には去年研究室内の勉強会で教科書を全部読んだので、そんなにハードルは高くない(教科書が非常によく書かれている)が、毎回資料を用意するのがちょっと悩ましい。後半部分は昨年度作ったものがあるのだが……。

授業後、学生から「アプリやウェブサービスの作り方を勉強したいのですが、情報通信システムコースではそういう授業はないのですか」と質問される。情報通信システムコースではそういう授業はないので、インダストリアルアートコースの授業に出るか、独学する、あるいはアルバイトやインターンシップをしてほしい、と答える。

アプリやウェブサービスの具体的な作り方って数年で陳腐化してしまうし、授業という形でやるにはなかなかなじまないように思う。3年かけて教材を整備して、みたいなサイクルで回すと、マニュアルが落ち着いてくるころにはもはやそのフレームワークなりプログラミング言語なりは廃れてしまっている可能性が高いのだ。もちろんそれを上回る速度でカリキュラムを改訂して対応すればいいのだろうが、残念なことに現在の大学教員(教授・准教授)にはそれをするモチベーションも時間もなさそうである(助教の人は教育に熱意があればモチベーションも時間も能力もあると思う)。大枠だけ示してあとは勝手に自分たちで学んでやってね、と言えればいいのだが、そのように言える大学・学部・学科・コースは、日本にはそんなに多くないだろうなぁ(片手で数えるほどだろうか?)。

とりあえず今年度の学部3年生は後期にアプリあるいはウェブサービスを作る(こともできる)実習課題を新たに設けたので、こちらで作り方を教えるわけではないが、自力でどれくらい作れるのか見て今後どうするか検討したいと考えている(インダストリアルアートの学生は、学部1-2年生でもアプリをサクッと作ったりできるので、能力的にはうちのコースの学生でもできると思うのだが)。

授業のあと講師控室で本日〆切の書類を粛々と書いていたのだが、Word が突然クラッシュして30分ほどの作業内容が失われ、意気消沈。ダラダラ研究室にいた(失礼)助教のころと違い、1日に6.5時間しか大学にいられないので、30分ぶんの仕事というのは大変貴重であり、精神的ダメージが大きい。自動保存設定は10分ごとになっていたのに、なんで保存されていないのか……。