翻訳は一人でできるものじゃない

午前中、出勤して公開期末評価(半年ごとの大学院生の進捗報告)の成績入力。査読でするように入力して PDF で出してみたら、かなりはみ出してしまうことが発覚し、萎える。だからみんな「順調に進んでいる」くらいしか書かないのか……しかしそうするとそもそもこの「公開期末評価」という制度自体にそこまで意味がないような気もする。半年ごとに何かしないと、というのは学生的のは悪くないのだが、教員的には負担が大きい……。

午後は機械翻訳勉強会。今日がアジア言語の翻訳ワークショップの結果提出〆切で、出すか出さないか議論して、出すことに。結果は惨憺たるものであるが、参加することに意義がある、と思うので。

結局、機械翻訳の研究をするならもっと前から取り組むべきで、始めた時期が遅すぎた、ということに尽きるのだが、機械翻訳グループも去年のワークショップ以降しばらく開店休業状態だったので、もう少し継続的に研究してくれる人がほしい、と思った。機械翻訳は一朝一夕に研究できる領域ではなく、外部から進学してくる人は、相当の時間を注ぎ込まないとできない研究テーマなのだが、ちょっとした前処理やインストール程度でも、蓄積がないと厳しい。

ニューラル翻訳モデルも、やってみたらどう?と6月くらいに振ってみたのだが、誰も興味を示さなかったしなぁ……。

夕方は読解支援勉強会。実験結果が予想通りでないときのほうが興味を惹かれるのだが、学生的にはそうではないのだろうか……。予想しないのはもったいないが、予想と違うのはもしかすると研究ネタが隠れているかもしれないので、積極的に楽しむとよいのではないか、と思う。いつも狙った通りだとおもしろくないかもしれないし。ただ、それが楽しめるようになるのは、だいぶ慣れてきてからかもしれない。