TOEIC だけが全てじゃないけれど

朝の4時に起きて授業資料の準備。1時間強。昨年度とほぼ変えるところがないのだが、説明する事項を予習しておくのである。

ただ、この予習というものが曲者で、予習をすればするほど説明は分かりやすくなるのだが、分かりやすい説明が必ずしも記憶に残る説明とは限らず、もしかすると学生と一緒にその場で考えるくらいの説明のほうが、むしろ記憶に残るのではないか、と思ったりしている(考えた結果を喋るのではなく、考える過程を見せる、ということ)。それができるためには内容を深く理解していないといけない(つまり、もともと教科書やスライドがなくても説明できるくらい知っている内容でないとできない)ので、なかなか難しいところではあるが……。

朝に出勤してテストの採点。去年から授業の TA を8回分(小テストの作成に2時間、採点と集計に2時間)お願いしているのだが、作成をお願いしていない分の小テストは自分で採点しないといけないのである(1回1時間強かかる)。考えてみると、回答例があれば採点をお願いしても問題ないので、次の学期からは8回分ではなく、フルでお願いしようかな……(小テストは成績に影響ないので、自由に TA の人にやってもらっている)

午前中は情報理論の授業。来週が中間試験なので、ここまでは進めておかないと、というところまでがんばって進める。質問される内容を聞くと、みんなちゃんと理解しているようで、偉い。小テストも、昨年度の同じ授業で同じ箇所をやってもらったところ、出来が予想外によくなかったのだが、今年度はほぼ完璧。去年は自分も娘が生まれたばかりで休講にしたり、バタバタしていたのがよくなかったのかなぁ。今年のほうがたくだん余談を入れている気がするので、話している内容は少ないかもしれないのだが、去年より余裕があるのである。

お昼は臨時のコース会議である。この時期に臨時のコース会議があるのを忘れていたので、他の用事が入っていなくてよかった。特に自分が出席しなければならない案件はないのだが、コース会議は報告でも重要な情報が降りてくるので、可能な限り出席したいのである。

午後は進捗報告を聞く。それぞれの人の進捗、さまざまだが、きっちり課題をやる人、オーバーキャパシティなので課題の免除を申告する人、何も申告せず進んでいない人、進んでいないことも申告しない人、いろいろである。もちろん前者2者の対応がよいのだが、自分が学生であったとき完全に報連相できていたわけでもないし、いまもそうでもないので、学生ができていないとしても。あまり責める気になれない。

ただ、周回遅れになりがちな人(特に外部から来た M1 の人で、遅れがちな人)は、もう少し研究室内の勉強会をしっかりやってほしいように思う。これ、ちゃんと自分でやっておかないと、夏休み以降の研究に支障が出る(たとえば実装に時間がかかって対外発表できなかったりする)ので……。

あと、経験上、英語、数学、プログラミングのいずれかがそれなりにできないと、勉強会に過大な負荷がかかるようだ。どうも、どれか一つがちゃんとできるなら、残りができなくても1年くらいいて慣れればなんとかなるようで、逆に言うと全部微妙な人がしんどい。英語も大学院入学時点で TOEIC 換算600点はほしいのだが、英語力が足りないと思う人は、英語の教科書や論文を読む勉強会に漫然と参加するのではなく、しっかり英語にも時間を使ってもらいたいものである(本当は語学の話ではなく研究の内容の話をしたいのだが、TOEIC 600点以下だと英語のレベルで厳しい)