現実のデータを触って考える

朝5時に起きて授業の資料準備と小テストの採点。小テストは A4 表裏なのでまだよいが、ホチキス止めで2枚にしてしまった(そして名前と学修番号を1枚目にしか書いてもらわなかった)中間試験、激しく後悔している。次回から、2枚になるときもホチキス止めは止め、全てに名前を書いてもらおう……。

小テスト、時間をかけたほうが学生の記憶に残るのだが、問題作成と回収、採点と入力、返却が意外と手間。去年1年間の記録を読み返すと、毎週講義に8時間で、小テストや中間・期末試験に7時間取られていて、意外に手間なのである(大事なのは分かるが、これで他のことができなくなるのは本末転倒)。今年は返却も答案用紙を順に回すようにしたし、来年はさらに省力にしたい。

授業後、お昼に共同研究の準備のためのミーティング。やはりというか当然というか、自然言語処理分野で博士号を持っている方と一緒にお仕事ができるのは、とてもありがたい(研究というか学生に理解があるし、実務で外せないポイントも押さえてらっしゃるので)。時間はかかるかもしれないが、こういう貴重なつながりを育てていければなと思う。

お昼過ぎ、ご飯を食べながらいろいろと雑談。うちの研究室の方針として、まず最初の半年は必要最低限の知識を詰め込みで身につけてもらい、あとの半年をかけて、最初の半年に身につけた内容を目の前のタスクで実践してもらう(1年経ってから先は、各自に任せる)、という感じになっているのだが、4月、5月、6月、7月、8月、9月のそれぞれに脱落ポイントがあり、どれかに引っかかってしまうと、遅れを取り戻すのに3倍の時間がかかるのである(5月で脱落すると、残り4ヶ月分の3倍かかるので、翌年もう一度やり直しになる)。9月まで乗り切れれば、あとは(研究テーマの運がよければ)スムーズなのだが……。

あと、どういうタスクをどういう粒度で解くか、というのも重要だが、やってみないと分からないことも多いので、最初はとりあえず着手してみるといいのではないかな?1ヶ月くらいデータをいじったり簡単なプログラムを書いたりして、これは難しそう、ということが分かったら他のテーマに変えればよい。着手する前にあれこれ考えても時間の無駄である(考えても行動しない時間のうちに、手を動かして同じ結論に至るなら、手元に経験が残る後者のがいい)ことが多いのである。

午後は進捗報告を聞く。夕方南大沢に行く用事があり、3人ぶんしか聞けなかった。南大沢に行く日は時間が足りないなー。日野だけで完結できないのか、という気もするが、学部1-2年生が毎日日野にいることを考えると、やはり分離されているほうがいいような気もする。(学部3年生以降しかいないので、落ち着いた雰囲気)