ヒーローは一コマ目から主人公

午前中、娘と庭で遊んだり、公園に行ったり。最近ようやくベビーカーが活躍している。

午後はお墓参りに行く。お墓の場所が分からず墓園の中をぐるぐる回ってしまったが、無事到着。暑い時期でなくてよかった。

そういえば、iPad を通勤に持って行き忘れた合間に、「荒木飛呂彦の漫画術」を読む。

漫画を描くのも論文を書くのも似ていると思うが、どのように王道の作品を作るか、という考え方が参考になる。王道の漫画は絶対ポジティブにならないといけない、とか、主人公に困難が降りかかるのはかまわないが、主人公のミスで困難に陥るのは読者が白けるし、偶然助けてくれる人が現れたり、いわゆる夢オチのように脈絡なく困難が解消するのは興ざめで、絶対やってはいけない、とか。

自分は将棋でも正攻法で戦うのを苦手としていて、わざと定跡を外して力戦系に持ち込んだり、あえて流行遅れの戦型を指したりしていたのだが、正統派の人と対局すると正確に対応されて手も足も出ず、ジリジリと差をつけられ、こちらから動かざるを得ず失策を犯して敗退、というのがよくあった。要は、自分の方が多くのパターンを知っている戦型では勝てるが、根本的な筋はそんなによくないので、正しく指されると厳しい、というわけである。

ただ、こういう性格に弱点がある、というのは小学生のころからずっと思っていて、機会のあるたびに矯正しようとしていて、奈良先端大に進学するのがもっとも大きな決断で、逃げ回って搦め手で勝とうとするのではなく、正面から問題に取り組んで撃破できるようになりたい、と思ったのである。その試みはある程度成功したと思うが、いまでも気をつけないと横から攻めようとしてしまうので(その方が楽だから)、正攻法を意識して実践していきたい。