任期ありだから公募は人気なし

世間はエイプリルフールのようだが、自分は特に変化なし。妻がフルタイムで働き始めたということと、自分が晴れて任期なしになった、というのが変化だろうか。ちなみに、自分の働きぶりが優れていて任期なしになった、というなら結構な話なのだが、そういうわけではなく、単に歴史的経緯により任期のある時期に公募で採用された准教授たちが、任期なしになっただけである。(助教は任期あり)そもそも任期というのも5年任期、2回まで更新可能(つまり15年いられる)だったので、普通に働き続ける限りは、任期があってないようなものだったが……。

午前中はお仕事のために六本木ヒルズへ。対談という形式は慣れないもので、これって書き起こしたら全然違う方向に進んでいたりして……。

お昼は [twitter:@bashik7] くんとランチ。待ち時間、受付でぶらぶらしていたら、エイプリルフールネタを発見。実際に作るのはすごいなぁ。うちの研究室も、なにか作れないだろうか。


@bashik7 くんと会うのは4-5年ぶりくらいだと思うが、元気そうでなにより。NAIST の同期の話をしたり、東京についていろいろ話したり。最近育児中なのでどうしても育児中心の生活になってしまう、という話をする。結局育児中の人が働きやすい(時短勤務ができたり、週2日とか3日とかだけの勤務で対応してくれたり)職場というのは、育児中でない人でも働きやすい職場なのであろう。

あと、何回かここでも書いているが、男女共同参画を推進するのであれば、女性の支援だけではダメで、男性を支援したほうがよい。男性が残業しなくても不利益がなく、実際に育児中に短縮勤務をしているような環境なら、男性も自然と育児や家事のヘルプに入るだろうし、そういう働き方ができる職場であれば、育児中でなくても融通の利く環境になっていると思う。

午後は大学に移動して進捗報告を聞く。1時間半の滞在のために往復3時間かけて行くのはつらみがあったので、本当は今日は直行直帰にしようと思っていた(というか1日全部有給休暇を取得し、午後は免許の更新に行こうかと思っていた)のだが、木曜は用事があって進捗報告ができないという学生がいたので、仕方ない。

5月の NL 研に向けた進捗報告を2人ぶん聞く。しつこく促して先行研究を調べて原稿を書いてもらい、ようやくストーリーが重要だということを理解したようだが、先行研究と比較するためにはこれまでに取得したデータは使えない、と言い出したので、慌てる。10人近くに時間を使ってもらって被験者実験をしているのに、「みなさんがやってくれたのは意味がなかったので、もう一度やってください」と言うのはさすがに言われた方は気分が悪いだろうし(クラウドソーシングで別な人に依頼するなら、追加のお金と時間が発生するだけだが)、今のデータでできることをやってから先に進んだ方がいい。

本来実験に入る前にこのあたりは固めておかないといけないのだが、サーベイを飛ばして提案手法の実装に入ってしまうと、こういう出戻りが発生する可能性があるし、自分だけで完結する研究なら単に自分の時間が失われるだけだが、他人を巻き込んだ実験だと他人の時間(やお金)を浪費させる可能性があるので、研究に関しては、ちゃんと調べる、という意識を身につけてほしいと思う(開発のときも特許を調べないで実装してしまうと、作ったはいいが公開不能な実装になってしまうことがある)。

17時に大学を出て、保育園に寄って18時半に帰宅。晴れていてよかった。雨の日だと恐らく16時半に大学を出ないとダメだろうなぁ。梅雨の時期が憂鬱である。