試験を見ればほしい人が分かる

学部前期入試の2日目である。が、TA(ティーチングアシスタント)の書類を出してもらうため、六本木の某企業でインターンシップ中の M1 の学生と南大沢駅前のミスドで待ち合わせ、書類に印鑑を押してもらう。この時期、授業はないのだが、来年度の TA や RA(リサーチアシスタント)の書類関係の提出〆切があったり、旅費の書類があったりするのが落とし穴で、学生とコンタクトを取るのが難しい。少なくとも、来年度は学生のアルバイト関係は8-9月および2-3月は入れないようにしたい……。

入試の監督員業務は淡々と行う。昨日と違って悟りを開いた感があり、もしかしたら「監督業務があなたの主な仕事」と言われたら、毎日できてしまうかもしれない。何事も慣れである。

大学入試関係で大変そうなのは問題作成で、今回は物理と化学で問題の訂正があったりしたし、過去問集に収められて徹底的に予備校講師から分析されたりもするだろうし、相当神経を使うだろうなぁ。大学院入試の問題や高専編入試験の問題は、学部入試の問題と比べると対象者が大幅に少ないので、まだプレッシャーは少ないが……。

昨日今日と問題用紙の確認で各試験の問題を見たが、首都大の問題は奇をてらわず素直な問題で、ちゃんと勉強している人は塾や予備校に通ってなくても教科書をしっかり理解していれば十分解ける問題で、良問だと思う。時間も短すぎず長すぎず(試験監督的にはどの試験も長く感じてしまうかもしれないが(笑))、時間が足りずに受験生が解けないということは恐らくなくて、解けない場合は実力がなくて解けないという感じで、ちゃんと受験生の能力を判別できるような試験になっている。この素直さが、入学してくる学生の性格にもきれいに反映されているのだな、思った。(企業の採用プロセスでも、どういう学生がほしいのかが、選考スタイルに反映され、入ってくる新卒社員を特徴づけるのだろう)

全業務が終わったのは18時過ぎ。大きな問題なく終えることができ、ほっとする。来年度はどんな仕事が当たるのだろうか……。