論文も所変われば品変わる

今日は学部入試(後期)の試験監督で南大沢へ。前期入試と違い、半日で終わるのはありがたい。試験監督中、問題に関する質問があって初めてのことなのでちょっと焦ったが、なんとかマニュアル通りに対応できた。分厚いマニュアル、厚いだけのことはあってちゃんと書いてある。しかしどこまでが大学によらない部分でどこからが大学に固有の部分かが分からないので、どこまで身につけるべきかが判然としない。そもそも大学教員以外では、この知識はほとんど再利用不能な知識だと思うし……(しかし入試関係の業務をしたことがない人が入試に関することをあーだこーだ言うのを見聞きすると、一度携わってから言ってほしいと思ったりする)。

午後はカリキュラム委員のお仕事。毎週2-3時間で決して多くはないのだが、少なくもない時間を文科省関係の書類で延々苦しめられている。教職を一番残したかったのは自分なので、自分が最もそれに時間を使うのは妥当だし、むしろ教職科目を提供してもらっている先生方や、書類の準備や調整をしてくださっている職員の方々に足を向けて寝られないが……。(自分自身は教育実習以外の単位はほとんど揃っていたが、結局大学教員になるのを機に教職の取得は断念してしまった)

夕方は国際会議の投稿原稿の添削。初めて論文を書く分野なので、書き方からして手探り。アルゴリズムや例は本文と別に1ページ書けるというのは、書く側としてはありがたいのだが、これに慣れると他の分野で論文を書きにくいような……(実際、もう自然言語処理の国際会議には投稿できなくなってしまった、というシニアの研究者の体験談を聞いたことがある)。