時間をかけて意見をすり合わせる

午前中は委員会。実は昨日まで存在を忘れていたのだが、たまたま職員の方に「明日委員会ですよね」と言われてスケジュールを確認し、事なきを得たのであった。ありがたいことである。

しかしながら、原案を作成して委員の方々にはからなければならない案件があったので、朝早めに出勤して作成。月1回集まって審議して、というのを何回か繰り返して落とし所を探るというスタイル、いかにも日本的だが、意見の調整(「持ち帰って検討」)が必要とすると、これが現実的なのかもしれない。その場に来た人だけで決められればもっと迅速だと思うのだが、仕事自体も1-2年でローテーションされて変わってしまうので、スペシャリストが育たない(というか育てない)文化であり、新しいことを決めるより前例を(脳内あるいは過去の引き継ぎ資料から)検索して仕事に当たる前例主義で万事が進むし、こういうポリシーに最適化されているのであろう。

昼過ぎは SLP (自然言語処理の教科書)の勉強会。意味論はやはり時間がかかる。研究に直結するものではないので、効率を考えると難しいのだが、研究に直結するものなら各自自分で勉強するだろうし、直結しなくても教養として知っていたほうがいい(みんなで読まない限りなかなか読む機会がない)ことほど、勉強会をする意義があるという考え方もあるし、とにかくこの本は(音声処理を除いて)通読することにしているので、一巡してから来年度入ってくる人は読まなくてもいい章を選別しようと思っている。

午後は六本木ヒルズに移動(1年ぶりくらい?)。エレベーターの乗り方が分からずに右往左往してしまった……。

夕方は本郷三丁目に移動し、NLP自然言語処理)若手の会の新旧合同委員会のミーティング。来年度以降については新しい委員長の方々がいろいろアイデアを出していて、大変楽しみである。自分は今年度までの仕事について説明し、引き継ぎ終了(会計に関する確定申告をして、その資料を残すのがまだあるけど)。

終了後、残れる人8人ほどで懇親会へ(自分だけ1時間ほどで退席)。若手なだけに勢いがあってよい(自分も40歳くらいまでは若手のつもりだけど)。新しいことをやろう、と思っていても、3年間ってあっという間なので、思いついたら(やる気とエネルギーがあるうちに)ぜひぜひ挑戦していただきたい。