TOEICのスコアを100点上げる

午前中は論文紹介で

  • Richard Socher et al., Recursive Deep Models for Semantic Compositionality Over a Sentiment Treebank. EMNLP 2013.

を紹介してもらう。自分が紹介しようと思ったのだが、研究テーマ的には譲ったほうがいいかな、と思って……。

内容的には再帰ニューラルネットワーク(正確には再帰的ニューラルテンソルネットワーク)を用いて感情極性分類を行なうというもので、単語のベクトルから再帰的にフレーズ・文のベクトルを合成して計算し、ベクトルを合成するごとに極性も出力させる、というアーキテクチャである。

この Socher らの一連の再帰ニューラルネットワークは割と自分の好きなモデルで、どうやったらうまくパラメータ爆発を防いでちゃんと計算できているのか、そしてどこに統語的な情報を入れてどこを n-gram 的な処理で済ませているのか(句構造係り受け木で意味の合成が計算できると美しいが、実データはそんなにきれいではないので、ところどころ n-gram 的な処理を入れて頑健性を上げたほうがうまく行くことが多い)、興味津々なのだが、一度自分で作らないと詳しいことはわからないか〜。

昼休みを10分だけ挟み、1時間半ほどミーティング。最近、昼ご飯を食べる時間がないことが多いのだが、子どもが生まれてからというもの、大学にいるときにしかできないことを詰め込んでいるせいだろうか。電話会議や外部の人との打ち合わせのためのスケジュールをメールで書くたびに、翌月で空いているのは両手で数えられるくらいしかない、みたいなことがよくあるのだが……。

午後は学部3年生向けに研究室公開のアナウンスをする(コース幹事の仕事)。2年目にしてようやく、なんとなくいつごろ何があるのか分かってきた(汗)研究室公開は12月から1月までの2ヶ月のどこでやってもいいのだが、昨年度ほとんど1月にやる人がいなかったので今年度は12月の頭にしたところ、半分くらいの研究室公開が1月にあり、1月のほうがいいのだろうか?と思ったりする。参加者が多い方がいいのか少ない方がいいのか、配属希望の提出〆切に近い方がいいのか遠い方がいいのか、なんともいえないのだが。

夕方は国際会議の発表練習および研究の相談。TOEICで言うと700点くらいあれば、英語が問題になることはあまりないように思うのだが、600点以下だと英語力を上げないとなかなか最先端に到達しないので、1年間で100点ずつ点数を上げるつもりで英語に触れる機会を増やしてもらえたらなと思う(そうすれば、1年間で50点くらいずつは上がるであろう)。