情報と通信の両方の人がいるコース

深夜にミルクで起きたのでそのまま授業の準備をする。昨年度の資料があるのだが、昨年度は学生の習熟度を知らずに課題と資料を作ってしまったため、本来2回の授業でできる内容に3回かけてしまったので、今年は3回分の内容を2回に圧縮する必要があるのだ。

授業では昨年度と同じくフカシギの数え方(数え上げおねえさん)を見せたら、受けていてよかった。問題は、学校はネットワーク接続が壊滅的なので、iPhoneテザリングをするしかなく、ときどき止まってしまうことである。

誰かが「今年の3年生はあまりプログラミングが好きな人が多くないかも」と言っていたのだが、確かに今年の2年生相手に授業したりしていると、去年の2年生(つまり今年の3年生)と反応が違うように思う。うちのコースは「情報通信コース」なので、必ずしもプログラミングが好きな学生ばかりとは限らないし、就職先によっては別にプログラミングができる必要はないとも思うのだが、やっぱりしばらくやってみないと感触が分からないものである。(もっとも、高専から編入で来た学生とか、サークルやアルバイトがんばっている一部の学生は、プログラミング好きだと思うけど)

午後は拡大研究会。本来水曜日の昼過ぎは自然言語処理の教科書の輪読に当てていたのだが、今日は卒業論文の目次発表や国際会議の発表練習、12月の学部3年生向け研究室公開のための研究紹介練習など目白押しなので、午後いっぱい研究会をすることにしたのである。

国際会議の発表練習は、週末に奈良で開催される国際ワークショップの口頭発表の練習である。ポスターかと思っていたので意外であったが、今回自分は参加できないので、事前に何回も練習できる口頭で助かった。そういえば自分の初の国際会議発表のときも松本先生はいらっしゃらなかったが、自分もそうなってしまうとは……。

研究室公開というのは、来年度の卒業研究の配属の参考のために、学部3年生が研究室をいくつか見て回る制度で、合計3回開催するのだが、うちの研究室は小町が20分ほど研究室について喋り、大学院生にそれぞれ10分x2人に喋ってもらい、質疑応答を合わせて1時間弱となるよう構成。他の研究室もだいたい30分〜1時間ほどのよう。

自分としては、学生的には学生から話を聞くのが一番だと思うので、学生に発表してもらったり質問や相談を受けてもらったりするのは外せない。なんとなれば、自分がNAIST(松本研)に行くのを決めた決定打も学生の人たちと話したからだし、オープンキャンパスでいろんな学生とポスターで話して入学してくるのを見ていて、教員と話すのも必要だが、教員と話すだけで決めるのも危険では、と思うのである。

前半に時間を使いすぎ、ちょっと時間が足りなくなってしまったが、卒論の目次発表もしてもらう。今年から卒論の原稿は全員 LaTeX で書いてもらい、ソースは GitHub で共有することにしたので、自分も慣れないところがあるが、徐々に浸透させていきたい。

18時から1時間ほど、会議。情報通信コースは情報通信コースで居心地のよいもので、教員的には不都合を感じていない(人間関係で困ったりすることは皆無)し、情報と通信の両方が学べるのは学生にとってもプラスかもしれないし、別にこれはこれで一つの形かなと思う。