研究内容をまとめて報告するための時間を作ろう

最近は朝寒くなったのと出かける時間が早い日が多いので、あまり娘を散歩に連れて行けていない。お風呂は毎朝入れてあげているけど、冬になると寒いよなぁ……。

午前中は修士の学生の中間発表・期末評価の練習。うちの大学院生は半年に1回公開で研究の評価があるので、発表のない人も原則全員参加で発表練習をするのであった。発表や論文は、特に研究室で研究の指導をちゃんとしているかどうかが如実に分かるところでもあるし、みんな最初は作り方が分からないものなので、他の人の発表に対するコメントを聞いて他山の石としてほしいのである。(だんだん、研究的に関連のある先輩が後輩の発表練習に付き合ってあげたうえで、全体の発表練習ができるようになるとよいと考えている)

しかし数週間前からアナウンスしてあったのに、準備できていないという学生が複数おり、残念。みんなの前でやらないと効果半減なのになぁ(わざわざ、自分で成長の機会を捨てるのはもったいない)。体調不良などでときどきなら仕方ないと思うのだが、ちゃんと練習できる方法を考えないと……。

お昼は見学に来ていた他大学の学部生と雑談。彼女はうちの研究室に来年修士で来ることが決まっているので、自宅外生はどのあたりに住んでいるのかとか、入学までにしておいたほうがいいことがあるかとか。自然言語処理については特に入学前にすることはないので、卒業研究をがんばってほしい、とお伝えする。

せっかく一度論文を書くという体験ができるので、大学院で違うことをするからと中途半端な感じでやるよりは、しっかり(英語で書かれた国際会議の)関連研究を読み込んだり、(先輩から引き継いだ謎のコードに苦しめられるかもしれないが)自分でちゃんと入力から出力まで生成するコードを書いたりして、一通り体験するのが重要である。このあたり、分野が変わってもそんなにお作法は違わないし、意外と学部のときにやったことがあとで思いがけないところで役に立ったりするので、がんばる価値はあると思うのだ。

午後は研究室に戻って修士論文の中間発表に向けた進捗を聞く。結局時間は有限なので、どのようにサーベイ・実験・発表(論文・スライド・ポスター)に時間を配分するか、ということが重要である。研究をスタートしたばかりのころは、どうしても実験に時間をかけたいと思いがちだが、サーベイと発表も大事で、うまくバランスを取るしかない。かくいう自分も、修士のころは最後まで実験結果をよくしようと実験してたりしたのであまり人のことは言えないが、適当なところで fix してスライドなりポスターなりの作成に取りかからないと、まとめるだけでけっこう時間がかかるし、最後にやった実験はバグが入っていることも多いし、あとで再現しようとしてもパラメータや手順を忘れていて再現できなかったりして、結局往々にして時間を無駄にするのである。

夕方は赤坂に移動して共同研究のミーティング。しっかり実験を進めてくれているので、議論が白熱し、予定時間をオーバーしたり、嬉しい悲鳴である。やる前はどんな結果になるか分からなかったが、予想以上にうまく動いているような気がする。こういうの、汎用性が高いと思うので、パッケージ化してリリースできればいいのだけどな〜。ウェブでデモができたりすると一番よいのだが、モデルの訓練に多少時間がかかるので、さすがに無理か……。