修論を書くのはひとりだけじゃない

朝から事務処理のお手伝いに来ていただく。いつもは月初め1回だけなのだが、年度末はいろいろ仕事があるので、2回来ていただく予定である。

仕事がけっこうあるのに、仕事用の Windows 機を起動したら Windows Update が始まり、その間に生協に行って研究費の端数処理をしてもらったりしていたのだが、1時間経ってもちっとも先に進まないことに……。別の Windows 機をお渡ししたら、こちらには Microsoft Office が入っていなかったり、いろいろと問題が発生する。

結局休みも取らず5時間やってくださったので、申し訳ない限り……。(いつもは3時間強で終わるのだけど)

午後からは SICP(プログラミングの教科書)の勉強会。例のごとく参加者2名(自分を入れて3名)である。教科書の演習ができないので、自分が M1 のときに書いたコードを動かそうとしたら、微妙な処理系の違いで、動かせる環境を持っていなくて時間がかかる。考えてみるとこれをやっていたのは10年前なのだが、10年前のプログラムが動かせなくなってしまっているとは。

夕方は研究相談を受ける。アイデアはよいと思う(おもしろい結果が出れば普通に国際会議に投稿できる)ので、あとは実装すればいいだけなのだが、実装に時間がかかるようだ。

NAIST にいたころは、修士の学生は割合自力でサーベイして実装して論文を書いて、という人が多かったように思うが、今考えると松本研は層が厚い(助教や博士後期課程の学生がいる)ので最後までにはなんとか、という追い込みができていたのかなと思う。うちはまだそういう層ができていないし、教員は自分一人しかいない(かつ助教ポスドクのように、〆切前だからと徹夜で論文添削したりできない)ので、だいぶ前にチェックポイントを持ってこないと無理な気がする。

具体的には、松本研では最も遅くて M2 の12月に修士論文の研究テーマが決まった人がいるが、恐らくうちではそれは遅すぎで、M1 のうちはいろいろ模索したとしても、M2 の7月までにはテーマが確定していて、9月には実験結果が出ている、という状況がもっとも遅いケースだろうか。(9月に修士論文の中間報告会があるというのと、修士論文審査願を出す前に修士論文に関する研究の対外発表が済んでいないといけない、というのも関係するが)

修士の学生を送り出す、というのは思ったより大変だが、修士論文までの道のりを考えて、一歩ずつ埋めていくしかない。