就職か進学かで悩んではいけない

いろいろあって車で出勤。電車通勤に慣れると(混まない時間帯を発見すると)、車でなくてもいいかなと思う。

午前中は共同研究のミーティング。昨年度からの継続だが、新しく配属された学生がいるので、再度参加希望者を募って仕切り直しである。共同研究なので最終的には論文になると嬉しいのであるが、それ以前に実装が待っているので、できるところからやれるといいかな。

お昼は [twitter:@caesar_wanya] さんとランチ。研究室内では新入生は勉強会のある時間帯なので、勉強会のない昨年度からいる2名と合わせて4人で中華料理屋さんに行く。

博士号取得間近の学生ということで、学生の立場からのアドバイスと、逆に研究者の立場からのアドバイスと、両方をうちの学生にしてくれて、大変ありがたい。@caesar_wanya さんが博士後期課程に進学する経緯は以前聞いた気がするが、「就職か進学か、という選択肢で悩むのではなく、この企業Aかこの研究室Xか、と具体的な進路で考えた方がよいし、その企業に行くのとその研究室で博士をするのでどちらが成長できそうか、で決めてはどうか」というようなアドバイスは、「なるほど」と思ったものである。

研究室では人工知能学会の研究会で受賞した内容についてトークしてもらう。内容は、強化学習をうちの学生が知らないので(どこかの授業で教えていておかしくないと思うのだが)難しく感じたかもしれないが、噛み砕いて説明してくださったので、個人的にはとても分かりやすかった。NAIST松本研にいてありがたかったのは、日本全国のみならず、世界各地から研究者が来てトークをしてくれていたことで、今後も首都大までトークをしてくださる方がいらしたら大歓迎なので、ぜひお越しいただきたいと思う(申し訳ないことに、謝礼や交通費は出せないので、代わりにお昼ご飯をごちそうするくらいであるが……)。

午後は離散数学の基礎勉強会。3回前からひたすら演習問題を解くモードに入っているのだが、1章の問題30問を2時間の勉強会で解いていて、これで3回目。毎回けっこう議論が活発にあるので、おもしろい。後ろに大学院の授業があるために延長できないのが残念であるが、結局松本研でもあれだけ研究の議論ができるのは、勉強会で侃々諤々論文の内容や本の内容を議論し、時間がかかっても正確に理解しようとする訓練をするからかな、と最近は思うし(そのため勉強会が3時間を超えることは珍しくなかったが……)、これからもこういう議論ができる勉強会を増やしていきたい(論文紹介でもっと議論をしたいのだが、みんなそれほど論文を読み込んでいないせいか、なかなか議論にならないのが最近の悩み)。

勉強会のあと、今週の水曜日にできなかった進捗報告1件。

なかなか研究をスタートさせるところに到達しないのだが、どうすればいいんだろうか……。研究が楽しい、という状態を体験させてあげられていないせいなんだろうけど、選択と集中をしないと研究に割く時間が捻出できない。今年は勉強会が多かったのは成功だったと思うが、勉強を増やすと研究に使える時間が減るし、痛し痒しである。