今日は情報処理学会自然言語処理研究会(NL研)のため、2日間連続で東工大大岡山キャンパスへ。
とはいえ、朝は沐浴担当なので、一応入れてから出発。「スキナベーブ」という沐浴剤を買ってあり、1日目だけ使っていたのだが、石けんを使わないものだと知らず、ぬるぬるすぎて使うのをやめたのであった。Twitter 経由で、これがいい、と教えてもらい、再度チャレンジしようと思ったのである。石せんも、ボトル式の押せば出てくるものを使っていたのだが、これだとお湯の中で足を洗うときに全部溶けてしまうので、固形の石けんのほうがいいのでは? と思っていたので、沐浴剤だけでいい、というのは革命的である。
実際使ってみると、非常に楽。これまで沐浴に時間がかかって娘にクシャミさせてしまうことも少なくなかったので、短時間で済むようになってよかった。一緒にお風呂に入るようになったら沐浴剤も使わなくなるだろうけど、それまではこれで行こう。(今の眼鏡だとお風呂に入ると見えないので、お風呂用の眼鏡を買うかなにかしないと、一緒に入ることはできないわけだが)
NL研は今回から動画配信を試行することになったので、配信前に動作のチェック。今回は東工大の方々が接続テストや配信テストを全てこなしておいてくれたので、ありがたかった。7月は我々だけでやらないといけないので、ちゃんと覚えておかないと。音声言語処理研究会(SLP)は、アーカイブだけでなく書き起こしもするそうで、まさに Eat your own dog food. すばらしい。
昼休みには松本先生と少し喋る。子どもが産まれた報告をしたり。他の方々とランチに行きたかったが、NL研の幹事のランチミーティングがあるのでそちらに向かう。
ランチミーティングでは特に大きな議題があるわけではないが、この体制になって初めてのミーティングなので、顔合わせも兼ねて(全員前から懇意にしているので、この仕事での方向性のすり合わせ、と言ったほうがいいかもしれない)。幹事の話を引き受けたときは、学会や研究会ってどんどん衰退していくのではないか、と思っていたが、意外にこれからの数年でNL研は復興するかもしれない。ただ、長期的にはやはり多様性を高め、かつ(超)若手が常時出入りできる環境がよいと思うので、これから数年で少しずつそちらの方向に向けていければと考えている。
さて、今回初めて導入した動画の配信自体はときどき音が途切れたり、画像が消えたりしていたことがあったようだが、概ね良好。アーカイブとして録画した発表も見ることができるので、かなり便利になったと思う。発表ごとに名前をつけたりしないとアクセスしにくいが、ひとまず公開にこぎつけられたのは、大きな一歩である。
動画で配信すると参加者が少なくなるのでは? という声はあったが、そんなに人が少ないわけではなく、視聴者は初日で延べ600人弱、3セッションあったので、平均すると1セッション200人くらいが見ていたことになる(リロードすると再度カウントされてしまうので、実際最初から最後まで見ている人はこの1/5程度であろうと思われるが)。
動画中継すると現地参加者が少なくなるのでは、という懸念はあるだろうが、これくらい全世界から視聴してくれるなら、現地参加者が少なくても注目されるだろうし、結局現地参加者というのは、予備校で講義を録画するとき前に座るサクラの学生のようなもので、動画配信(とアーカイブ)が主で現地参加が従であると考えれば、少なくてもそんなに問題ないのではないか。たとえば TED talk は現地で聞ける人は数少ないが、何百万人の人に視聴してもらえる可能性があるし、それだからこそスピーカーも誇りを持ってトークしてくれるわけで。もちろん、NL研もわざわざ直接現地に来てくれる人を大事にする方法を考えたい。
以前は実況中継よろしくTwitter で内容の紹介をすると盛り上がったりしたものだが、今回はあまりパッとせず。以前ほど Twitter がそのような使われ方をしていないのであろう。情報系のいわゆる勉強会も、2012年くらいの盛り上がりはないかなぁ。学会や研究会が勉強会にその場を奪われていくのか、と一時期は思ったものだが、そういうわけでもなさそうで、結局みなさん仕事が忙しいので、学会や勉強会の形態を問わず、物理的・時間的に参加したりするのが難しくなっているのかな、と思ったりもする。(その分、いつでもどこでも参照できる動画や記事、本の重要性が増しているのではないか)
初日の全行程終了後、三々五々帰宅。自分は直帰だが、[twitter:@nozyh] さんと一緒に帰る。自分の中で形態素解析と構文解析は、計算量を意識したり、構造予測の問題だったりするので、同じカテゴリに入る自然言語処理タスクなのだが、いつもそういう前提で話してしまうので、話がチグハグになってしまったりする。一度構文解析でも一つ研究してみたら、やっぱり別タスク、と思うようになるだろうか?