NL222 2日目: 質問がたくさん来ればしめたもの

今日は情報処理学会第222回自然言語処理研究会(NL研)の2日目。最初は [twitter:@iwiwi] さんによるグラフ解析のアルゴリズムの招待講演である。ニコニコ生放送で配信を受けている延べ人数を見ると400人を超えており、注目の高さが伺える(会場にいたのは60人ほど)。特に隣接分野の研究会や学会だと、わざわざ現場に行くのは難しいけど、仕事中に見たりすることはできるとか、あるいは録画されている中継をあとで見ることはできるという場合は多いので、こうやって研究の裾野を広げていきたい(結局、甲子園と同じで、裾野が広いほど頂点のクオリティは上がる)。

Ustream 配信を始めたときも、手間は確かにかかるのだが、学会の使命としてこうやって情報がほしい人に発信するというのは重要なことだと考えているので、自分が担当幹事でなくなっても継続できるようなルーチンにしておきたい。

グラフのお話、いつも @iwiwi さんのスライドは分かりやすいなぁと思うのだが、やはり一線で研究をしている人は話の勢いが違って素晴らしい。むしろ自分もまだまだこういう若手であるべきだとは思うが、とりあえず研究室からこういう活発な学生が出るようエンカレッジしていきたい(妙なカタカナ用語だが、適当な日本語が思いつかない)。

お昼は [twitter:@Yuki_arase] さんたちを交えてランチへ。いろいろあったが、こうやって @iwiwi さんに招待講演を引き受けていただけて、よかった。自分も一度 DEIM に参加してみたいのだが、3月に2回(言語処理学会年次大会も3月)泊りがけの出張があるというのが厳しいんだよな〜。言語処理学会の年次大会が関東開催で毎日日帰りできる年であれば、なんとか行けそうだが……。(WebDB Forum は割と東京で開催してくれるので、ときどき参加している)

午後はうちの研究室からもう1件発表があり、無事終了。修士の学生は1回は対外発表をしないといけないのだが、これで M2 で対外発表をしていないのは6人中1人を残すのみとなった。その1人も9月の NL 研で発表予定だし、なんとかなりそうである。今年度は初めて修士の学生たちを送り出す年なので、無事全員卒業できることを願っている。(大学院から自然言語処理を始める人には、修士論文の審査願提出までに対外発表1回というのは、けっこう厳しい制約である気がする)

終了後、いろいろと後片付け。今回、動画配信と受付のアルバイトだけでなく、お茶菓子の買出しもボランティアで学生に手伝ってもらったのだが、そういう細々としたお仕事や後片付けを手伝ってくれた学生諸氏にも大感謝!

自分はというと、秋葉原キャンパスの利用報告書に人数を確認して記入したり、後処理をしたりなど(80人参加があった)。秋葉原だからコンビニも近くにあるだろう、思いきや、けっこう歩く必要があった……(情報処理学会に領収書や電源タップなど入った段ボールと、日野キャンパスに動画配信用の機材が入った段ボールを、それぞれ送らないといけない)。サイバーエージェントが首都大日野キャンパスの入っているのと同じビルに入っているので、学生たちは見学をお願いしていて、自分も合流する予定であったが、結局合流できず……。参加した人たちはいろいろ交流できたようなので、よかった。

2014年は南大沢キャンパス、2015年は秋葉原キャンパスで NL 研を開催したので、2016年は日野キャンパスで開催できるといいのだけど、2日連続あのキャンパスに来ていただくのは(最寄り駅から遠いので)ためらう気持ちもあり、悩ましい。ただ、今年の夏に新実験棟が完成し、構内の広場も大きく再整備され、きれいなキャンパスになっていると思われるので、自分が幹事の任期中に1回は日野で開催したいな〜。