子育ても教育の仕事も基本は気長に待つこと

午前2時半にミルクのために起き、そのまま原稿の執筆。眠いがこの時間しかゆっくり Mac を開くことができないのである。3時間くらいで急いで終わらせて送付。スキマ時間が見つかってよかったが、どこまで睡眠時間が足りるかが心配である(3時に起きようと思ったら、9時に寝ないと6時間の睡眠が確保できないのだが、眠れるのは11時ごろなので、4時間しか寝られない)。

朝は沐浴から朝食。お風呂から出たら毎日ヘソの緒の根元を綿棒とエタノールで消毒するのだが、1週間程度でポロリと取れるという割には、まだ取れそうで取れない。桐の箱に納まったヘソの緒は、産まれるときに切られたものが入っていて、出産直後はみずみずしかったが、今は乾燥してさきいかのようになっている。これがずっと命綱だったのかと思うと不思議なものである。

娘はというと最近は沐浴の洗う順番を理解してきたようで、最初にガーゼを絞ったら目を閉じるし、身体をひっくり返すときは体重移動してつかまってくるし、かわいいものである。これ、沐浴する人が変わったり、順番を変えたりすると混乱しそうだけど……。

昼食のあと、書類の郵送や税金の支払い、そして買い物のため外出。自転車で出かけるのは久しぶりだが、気持ちのよいものである。外に出るとご近所さんがいたので、出産の報告をしたりする。ご近所さんのほとんど(8〜9割?)が子育て世代(0〜小学校低学年)なので、話が通じやすいのがありがたい。様々な世代のひとがいないので、ある意味脆弱かもしれないが(たとえば、40年後は全員高齢化していて、若者がいなくて困っているかも)。

夕食の前後に育児書を何回も読み返したりするのだが、技術的なことは細かいところまで書いていないので、そこまで役に立たない。結局「他の赤ちゃんはこう」みたいなサンプルがあるのが一番参考になる気がする。あと、親としては安心できるといいかな。

複数の方々から「子育てハッピーアドバイス」がよいとお勧めいただいたので、以下の3冊を読んでみる。ちなみに、全て勧めていただいた方は別の方である(最初の本は弟から勧めてもらった)。

子育てハッピーアドバイス

子育てハッピーアドバイス

忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス

忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス

子育てハッピーアドバイス 知っててよかった 小児科の巻

子育てハッピーアドバイス 知っててよかった 小児科の巻

確かに参考になって、助かった。世の中の親になる人が知っておいた方がいいことや、心構えがコンパクトにまとまっているので、みなさん子どもができたら読むとよい。結局子どものことで心配しすぎてもいけないし、夫婦お互いのことを考えて協力しましょう、ということなのだが、具体的にどうすればいいのか、というのがマンガで描かれているので、非常に分かりやすい。こういう伝え方もあるのだな、と感心したものである。

個人的には教員の仕事と子育ては似ているなと改めて思う。サイクルも責任も全然違うのだけど、教員の仕事をしていて思ったこと、気を付けていることは、子育てにほとんどそのまま当てはまる。(大学)教員の仕事は万人向きではないと思うのだが、それは、こういうふうな「育てる」仕事が好きな人とそうでない人がいるためで、たくさんの人が(父)親になっているから誰でもできるものだろうけど、この仕事が好きかどうか、というのは人によって温度差があるのだろう。

あと、奈良(京都)にいたときは大らかな気持ちでゆったりとできていたのだが、東京に戻ってきてからというもの、また少しずつせっかちになりがちなので、意識してペースを遅くしないとな〜。東京にいても、山ごもりをしているような環境と心境にしたいものである。NAISTにいたときは、自動的に山ごもりをしているようなもので、努力しなくても雑念を振り払えたのだが、東京だと強い心でいなければならない。