ディフェンスを終えてこれから一仕事

昨日は修士論文の発表会だったが、今日は午前中と午後はずっと大学院の公開期末評価(M1とD)。うちの研究室はできてからずっと石川研等と合同でやっているが、数年前から研究室を2グループに分け、山口研等とも合同でやっているので、自分が副査をする人数が2倍になっている、という問題があるものの、研究グループごとのやり方の違いを知ることができ、これはこれで意義がある。まあ、そろそろ一本化した方がいいのかもしれないが……。

夕方から [twitter:@moguranosenshi] くんの博士論文公聴会。紙の博士論文を印刷して回覧する、という文化を把握していなかったので、急遽部屋に取りに戻ったりして、慌ただしくなってしまった。出席した人の名簿を作る(ただし名簿は外に出るものではなく、人数確認のエビデンス)、というのは他学域ではやっていなかったので、出席者を写真で撮影して人数をカウントするという方法で回避。最終的には学内外から25人の参加があったが、自分の公聴会はどれくらいの参加者がいたのか覚えていない(狭い部屋だった記憶があるし、NAIST 松本研の博士論文公聴会は、だいたい20人も参加者がいないのだけど)。

公聴会はまず審査委員の先生方からコメントをいただくという手順なのだが、空気を読まずに物理的の近場の先生方からコメントをいただいてしまって、ちょっと失敗した感がある(汗)ただ、最終的にはみなさんから多数のコメントやアドバイスがいただけたので、よかった。やはり専門の [twitter:@chokkanrog] さんの質問が鋭くて、(クローズドの審査会のときもそうだったが)いい回答を引き出していたように思う。

公聴会が無事終了後、書類に不備が発覚したのだが、@chokkanorg さんに付き合っていただいて、駅までお送りしたりする。段々お互い「若手」じゃなくなってきている気がするが、大学教員として直面する問題は似ているので、いろいろ情報交換や相談をしたりする。子育て中でなかなか学会や研究会にも参加できないので、こういう少しの時間でも交流できるのがありがたい。

@moguranosenshi くんの仕事はほぼ終了で、ここから先のコース会議と教授会で審査結果を通すのは教員の仕事なので、バトンタッチ。研究室初めての博士号取得者となる予定だが、しっかり最後まで取り切れるようにしたい。

ちなみに、自分のポリシーとしては、博士後期課程に進学する人は必ずしも博士号取得を目指す必要はないが、博士号取得を目指す人は取れるようにサポートするし、そのためには学生側にも若干の妥協を求めることがある。具体的には、ACL に投稿したいのは分かるけど、現実的には厳しいから、こっちに投稿しましょう、などと提案したり、あるいは、新しい研究テーマに着手したいのは分かるけど、一度このテーマで発表してから次のテーマに移りましょう、などという指導をしたり。挑戦したくない人より挑戦したい人の方が応援したいのだけど、博士号取得のためにはやりっぱなしではなく、きっちり積み上げていく必要もあるので……。