複数の教員で見る体制を

今日は大学院の公開期末評価。半年ごとに他の教員からのコメントをもらう機会である。ほとんどの場合、本学くらいの規模だと専門分野の同じ教員はあまりいない(同じ学会で発表する研究室が、自分のところ以外に1-2個あるくらい)ので、専門的なコメントはそこまで期待できないのだが、大学院運営に関する本を読むと、指導教員以外の人が学生を見る体制になっていることが、アカハラ防止あるいはハラスメントでなくても学生のメンタルのケアのためにも重要、と書かれていたりして、これは研究が順調な8割の学生のための制度というよりは、何らかの理由で研究が順調に行っていない2割の学生のための制度なのだと思うし、そういう観点からは必要なシステムだと思う(もう少し規模の大きい大学であれば、専門の近い研究室が多く、専門的なアドバイスも期待できるのであるが、それは本学ではできない相談)。

午前中は博士後期課程の学生の公開期末評価。うちの学生にポスターと口頭とどちらがいいかを聞いたら今回も全員口頭がいいとのことで、口頭発表のセッションを組んでもらったのである。最初、うちの研究室のセッションなのに、研究室の学生がなかなか集まらなくてヒヤヒヤした。自分自身(自分も時間にうるさく言われたくないから)あまり時間をうるさく言わないせいだろうけど……(NAIST 松本研も割とそんな感じで自分は快適に過ごせたので、変えるつもりはないが)。

お昼は山口研・高間研の博士後期課程の学生の公開期末評価。こちらは全員ポスター。ポスター発表の方が細かいアドバイスをしやすい(分かっているところは軽めに聞いて、突っ込んで聞きたいところを詳しく聞くことができる)ので、こういう場はポスター発表の方がいいんじゃないか? と思っているが、口頭発表よりポスター発表の方が準備に時間がかかるし、社会人博士の人にはポスターの準備(印刷したりすること含む)は容易ではないので、いまのようにフルタイムの学生が主体の修士は全員ポスター、博士はポスターと口頭の選択制、というのは合理的なように思う(うち以外の研究室の博士後期課程の学生はみんなフルタイムの学生なので、口頭よりポスターの方がありがたいかな)。

午後は M1 の学生の公開期末評価。今年は山口研・高間研の学生だけコメントすればいいので、割と余裕がある(去年までは山口・高間グループに加えて石川・片山グループにも所属していて、自分だけ他の教員の2倍以上の数を見ていたのだが、今年からは山口・高間グループだけにしてもらっている)。また、以前のように研究グループごとに日程調整をしたりする手間がなくなった(し、1回で全部終わる)ので、とてもやりやすくなった。研究以外のお仕事はとにかく効率を上げないと意味がないので、合理化できるところは徹底的に合理化したい。

夕方は西内研の博士後期課程の学生の公開期末評価(口頭)。メールでもらっていた部屋番号が間違っていて、別の部屋に行ってしまっていたが、なんとか合流できてよかった。しかし専門分野が違いすぎて、コメントしづらい。石川研・片山研(+横山研)は隣の分野(論文を書くときにも同じような論文を引用することがあったり、国内で出る学会も被っていたり)なのだが、全く重なりがない(論文のリファー先が全く異なり1件の一致すらない)のはけっこう厳しいものがある。