何事もなかったゴールデンウィーク

暑くなったり寒くなったりしているが、田無駅まで散歩に行く。今日はミスタードーナツで一休み。ホットカフェオレがおいしい。ということは、かなり寒いということだが……。

昨日購入した「ホスピスという希望 ― 緩和ケアでがんと共に生きる」という本を読む。

高校生くらいのときホスピスについて調べたことがあるので(NHKホスピスの日本での草分けである柏木哲夫さんが番組をされていた)、ホスピスについて興味はあったのだが、本という形で読んだのは初めてかもしれない(臨死体験や死生観については大学に入ってからけっこう読んだが)。自分も60歳くらいになったらガンが見つかっても積極的な治療はしないで痛みだけコントロールしてもらえればよいと思っているのだが、50歳くらいだったらまだ子どもも小さいだろうし、闘病してしまいそうである。

この本は、ホスピスでうまく行った話というよりは、豊橋に日本で初めての国立病院のホスピスを立ち上げるという運動で、どのように試行錯誤していったか、という失敗の話も含めて参考になる(前半の、事例紹介は都合のよい話のように聞こえるかもしれないが、そういう人はそこを飛ばして最後の2章を読まれるとよい)。親族の話を聞くと、医療関係の仕事をしている人は家族が終末期を迎えたらこのようなホスピスを積極的に活用したほうがいいと考えているようだが、一般の人はどうしても病気を治すための治療をしたいと考えてしまうようで、本人も家族もそこまでがんばらなくていいのでは、と思ったりもする。(意識がはっきりしているうちから、ちゃんと家族と意志を確認しておく必要があるだろうし、そういうのを話しにくいのが日本という風土なのかもしれないが)

また、先日購入していた「生命の未来を変えた男 山中伸弥・iPS細胞革命」も読む。2010年の NHK スペシャルがベースになっているようである。

基本的にどこかで読んだ話ばかりだったので、あまり見所はないのだが、1冊だけ読む、というなら読んでみてもいいかもしれない。個人的には「『大発見』の思考法」(紹介記事→「勉強ができる」のと「研究者に向いている」のとは全く違う
「大発見」の思考法 (文春新書)

「大発見」の思考法 (文春新書)

あるいは「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」(紹介記事→体力に自身がある人は研究もがんばれる
山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた

のほうが圧倒的におもしろかったので、そちらを読むことをお勧めするが……(人となりについて知りたければ前者、発見した内容について知りたければ後者)。

明日から仕事であるが、今週は3日間だけなので、だいぶ楽な印象。